2019年03月28日更新

2015年東京大学理科一類合格者の化学の過去問対策・解き方

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年度
2015年(現役)
入学
東京大学理科一類
合格大学
慶應義塾大学理工学部
早稲田大学創造理工学部
出身高校
神奈川県私立サレジオ学院高校
センター試験
英語 190点 / 数I・A 96点 / 数II・B 100点 / 国語 156点 / 化学 92点 / 物理 100点 / 地理 74点

東大化学の目標点とその達成のために1番重要だと感じていたことを教えてください。

目標点は物理と合計して70点。そのために一番重要だったのは時間配分ですね。センター・東大全教科を通してもっとも時間が足りない東大理科の試験に苦戦している人も多いかと思います。

東大形式の問題を初めて解いたのは夏の第1回東大実戦の時でした。ネットで東大化学・物理の試験中の注意などを読んで、時間配分が重要だとわかり王道の物理75分化学75分で行こうと決めて試験に臨みましたが、この時間配分を守ろうとするあまり、結局どの問題も中途半端にしか時間をさかず、あれもこれも手を出したがために模試の結果は15点。

難易度の高い入試問題を相手に戦うには、どこかでがっつり時間を割いて点を取りに行かなければいけないわけですが、夏の時点ではどの問題もとても難しく思えてしまったがために、どの問題にも時間を割けなかった、という課題だったと思います。

計算問題が大問の中に複数ある場合は、前の問題の答えを使って次の問題を解くことも多いので、結局は1つの大問の中では序盤の方の計算問題から時間を割いていき、詰まったら次の大問で同じことをやる、というのがもっとも効率がいいと気づきましたね。

また時間配分は一番点数を取りやすかった「化学60分→物理60分→全体通して解けるものを解く」という戦略で入試本番に挑みました。

本格的に東大化学の過去問対策を始めた時期と過去問を何年分解いたか、何年分解くべきか教えてください。

東大化学の過去問は、『東大化学25ヵ年』を買って全て解きましたし、プラスして駿台東大実戦の過去問3回分、河合塾東大オープンの過去問を4回分も解きました。

25ヵ年の方は10月ごろから開始。東大化学はその文章量や問題の難易度が他の大学や問題集の問題とは全く別次元のように思えたので、これは過去問を使って勉強するしかないと考えて早くから解き始めたって感じです。

僕は10月時点で『セミナー化学』、『化学重要問題集』をやっただけだったので、東大化学の難易度に慣れるためにも過去問最低10年分はやってよかったですね。特に2007年ごろから問題数が暴走し始めたため、10年分は確実に本番の対策になると思いますよ。

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東大化学対策で使用した主な参考書、合格につながったと思う参考書とその使い方と効果を教えてください。

使用したのはセミナー化学、化学重要問題集、東大化学25ヵ年のみです。セミナー化学は学校で化学の授業があったら、なるべく習った範囲をその日のうちに、無理でもその週のうちに1回は解くようにし、小テストや定期試験の前にも間違えたことのある問題を中心にセミナー化学を使って対策していました。

重要問題集は高2の頃までは余力があれば定期試験前に解いていましたが、基本的には長期休暇中に分野を決めて復習するのに使っていましたね。高3に入ってからは、理論の原子の部分から通しでの復習を開始し、夏までに2周はできていたと思います。

セミナー化学も重要問題集も他の問題集と同様に完璧に正答できたら◎、時間がかかったが正答できたら○、ケアレスミスをしたら△、できなかったら×をつけて、全ての問題で○以上になるまで解き直しをし、それが終わった10月から25ヵ年を開始した、という流れですね。ちなみに25ヵ年は最新7年分は物理と合わせて解くために取っておきました。

個別で対策が必要だった設問、合否の鍵を握ると思った設問の対策と解き方を教えてください。

苦手だったのは理論化学の反応速度、無機化学の酸化還元、有機化学の脂肪族・芳香族の構造決定ですね。

まず反応速度の問題はセミナー化学にも重要問題集にもほとんど問題が載っていないんですよね。なので東大オープンで出された時には、何をどうしたらいいか全くわからず。2014年などの過去問や学校の教材で扱っていた問題(新演習からの抜粋だったと思います。)を解く中で理解しました。

無機の酸化還元は、見たこともない酸化剤の反応式を作る作るのに苦労しました。ただ見たことがなかったとしても、知っている酸化剤などの式を参考にして解くしかないので、一度でも見た反応式は、なぜそのような反応をするのかを理解する中で勘のようなものをつけていった感じです。それでも勘が外れることもありましたが。

有機の構造決定は結局最後までできるようにはなりませんでした。ただ僕が受けた年の前年である2014年から高分子が出題され代わりに構造決定がなくなったので、結果的にラッキーではありました。

東大化学の過去問の使い方(解く、答え合わせ、解説の確認、復習、解き直し)で合格につながったと思うことを教えてください。

まず25ヵ年を使っていた時は過去問で自分の実力を試すことよりも、「過去問を使って勉強する」というイメージを強く持つようにしていました。つまりできなくても全く気にしない。

大事なのは過去問を解いて、東大化学を攻略するために自分に何が欠けているのかを見極め、それを今まで使ってきたセミナー化学や重要問題集の中から問題を選んで徹底的に埋めることです。

中には全く見たことのない物質で教科書・図説・セミナー・重要問題集どれを探しても見つからない内容もあったので、その時はネットで検索したり、本屋に行って新研究などを立ち読みして解決するようにしていました。

また1月に入ってから赤本を使って最新7年分を解きましたが、必ず物理と合わせて解くようにしていました。冒頭で紹介した「化学60分→物理60分→全体を通して解けそうな問題を解く」という時間配分の戦略も、一緒に解いたこの時期に編み出したものです。

東大化学の過去問対策を振り返って本番の点数に直結したこと、直結せず後悔していることを教えてください。

東大化学のような長文を読んで必要な情報を抽出し難し問題を解く、という形式の問題は問題集には載っていないですから、僕のように「東大化学の過去問を使って勉強する」という考え方はぜひ実践して欲しいです。

過去問は実力試し、とかいう人もいると思いますが、東大化学に関しては期待がぶち壊されてメンブレする可能性すらあると思いますよ。それよりは「できなくてもいい。これをできるようにする勉強をする」という考え方の方が精神的にも安定します。

東大実戦、東大オープンの過去問にも手を出しましたが、正直あまり見直したり解き直したりする時間が取れずに時間配分の練習にしか使えなかったので、無理してそっちまで手を出す必要はなかったかもとは思いますね。

最後に合格したからこそ言える東大化学で高得点をとるためのアドバイスをお願いします!

僕は昔から試験となると焦ってしまう方だったのですが、そんな人にとってこの東大の理科の試験は本当に高い壁だと思います。でも、どんなに焦っていても点は降ってこないです。

どしっと構えて「自分はこの問題を絶対に解くんだ」と決心して時間を思い切り割かないと、夏の僕のようにどれも中途半端になってしまいます。

どしっと構えるためには何が必要かと言えば、セミナーや重要問題集で苦手分野を埋めること、過去問を何回分も解いて「自分は他の受験生と比べても化学は苦手じゃない」と自信を持てることだと思います。

どの参考書を使うのが正しいとか、どう勉強するのが正しいとか、王道はないです。ある程度考えた上での参考書、勉強法を決めたら、あとは自信が持てるまで努力し続けてください。

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