2019年03月28日更新

2013年東京大学文科三類合格者の英語の過去問対策・解き方

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年度
2013年(1浪)
入学
東京大学文科三類
合格大学
早稲田大学国際教養学部
早稲田大学社会科学部
出身高校
熊本県立熊本高校
センター試験
英語 196点 / 数I・A 96点 / 数II・B 88点 / 国語 186点 / 地学 98点 / 世界史 100点 / 地理 84点

東大英語の各大問の目標点とその達成のために1番重要だと感じていたことを教えてください。

私の東大英語の目標点は80点。他の科目が大きく苦手でなければ足を引っ張らない程度の点数です。それほど英語が得意でない一般的な受験生は、まずは東大模試で75~80点を目指すと良いと思います。

私は1(b)で頻出の段落整序問題がどんなに練習しても全く得点できなかったので、その問題は完全に捨てて他の問題に時間を割くことにしていました。

そのため、比較的得意だった要約・和訳・長文問題で8割以上の得点を取ることが合格のための必須条件になります。過去問対策もこの3つの大問を集中的に行なっていました。

本格的に東大英語の過去問対策を始めた時期と過去問を何年分解いたか、何年分解くべきか教えてください。

本格的に過去問対策を始めたのは高校3年生の夏頃からです。私は『東大の英語25ヶ年』の過去問を中心に東大英語の対策を行なっていたので、合計で20年分くらいは解いたと思います。

東大英語の出題傾向は10数年来変わっていないので傾向を掴むために10年分ほどを問題演習感覚で解き、時間配分や問題を解く順番、本番のスピード感を体に染み付かせるために時間をきっちり計りながらさらに10年ぶんほど解いておけば十分だと思います。

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1(A)要約問題の対策で使用した主な参考書、合格につながったと思う参考書とその使い方と効果を教えてください。

要約問題は『東大の英語25ヶ年』、河合塾の『入試攻略問題集』、駿台の『実戦模試演習』を用いて対策をしていました。

要約問題に適した分量の英文を探すのは難しいので基本的には過去問や東大模試のパックで対策を行うと良いと思います。

要約問題は以下のような解き方が一つのパターンです。

①ざっと文章全体を読む
②ディスコースマーカー(butなどの接続詞)とその前後の文に印をつける
③ディスコースマーカー前後の文を中心に段落ごとに要約し、余白にメモ
④それぞれに優先度をつけ、制限字数に応じて答案に盛り込む内容を決める

東大の英語で難しいのはこれを10~15分程度の時間で行わなくてはならないということです。

そのため過去問等を用い、時間を計りながら問題演習を繰り返すことが必要になります。30分くらいしかかからないので、毎日1題に取り組むことをおすすめします。

最初は時間をかけても良いのでとにかく完璧な要約を作り、次第に早く解くことを意識するとやりやすいです。

2(A)(B)自由英作文の対策で使用した主な参考書、合格につながったと思う参考書とその使い方と効果を教えてください。

自由英作文も過去問重視で、『東大の英語25ヶ年』で対策を行なっていました。東大の自由英作文はそれほど難しくありません。京大や一橋の英作文に比べれば、自由度も高く字数も少ないのできちんと対策を行えば得点源にできる大問です。

そのため1つのスペルミスや文法のミスが命取りになります。問題演習の中では、中学生レベルの簡素な英文で書くことを意識しましょう。

どんな問題でも使えるフレーズを持っておくことも重要です。「言い換えれば=In other words」や、「〜の観点からいうと=From a 〜 point of view」などの表現は、どんな問題でも使いやすいですし、語数も稼げます。単語帳や英文の中でこのような表現が出てきたら、ノートなどにストックしておくと良いです。

また自由英作文を書いたら必ず誰かに添削してもらうこと。必ず学校の英語の先生などに確認してもらうようにしましょう。

3(A)(B)(C)リスニングの対策で使用した主な参考書、合格につながったと思う参考書とその使い方と効果を教えてください。

リスニングは『東大の英語25ヶ年』に加え、『キムタツの東大英語リスニングSUPER』を使っていました。

リスニングはとにかく「量を聞くこと」が成績を上げる近道だと思います。またリスニングは1日でも聞かないと感覚が鈍るので、毎日1題必ず聞くようにしていました。

時間がある時には1回目は普通に問題を解き、2回目は小声で英文を繰り返しながら、3回目は倍速で意味を追いながら聞くというやり方がおすすめ。

東大英語に慣れることもできますし、『キムタツの東大英語リスニングSUPER』を全部解き終える頃には、センター英語のリスニングくらいなら止まって聞こえるくらいのレベルにはなっていると思います。

また東大英語のリスニングは内容の難易度やスピードもさることながら、音質が悪かったり、意図的に雑音が入っていたりすることで有名です。

『キムタツの東大英語リスニングSUPER』では雑踏音や車の走行音、雨音などが入っているバージョンの問題があるので、雑音のあるリスニングに慣れる意味でもおすすめします。

4(B)英文和訳の対策で使用した主な参考書、合格につながったと思う参考書とその使い方と効果を教えてください。

英文和訳対策には『東大の英語25ヶ年』に加え、『英文問題精構』シリーズを使用していました。

東大英語では”it”の意味を文脈に応じて明示したり、動詞や助動詞を文脈に応じて一般的でない意味で解釈して訳するなど、「きちんと本文全体を読めているか」が問われます。単に下線部の英文を逐語訳するだけでは高得点は狙えません。

『英文問題精構文』は単純な英文の日本語化を行うだけでなく、下線部の役割を文章全体の中で位置付けて考えさせる問題が多く掲載され、東大英語の対策に最適です。

また東大に限らず難関国立大の英語対策を行う方は、まず英文に慣れるために和訳問題の練習から始めるのがおすすめ。和訳力が全ての英語の問題を解く基礎になるからです。

5総合問題の対策で使用した主な参考書、合格につながったと思う参考書とその使い方と効果を教えてください。

東大英語の第5問は独特な物語文が多く、これもいい素材の英文を探すのが難しいです。そのためこちらも『東大の英語25ヶ年』で対策するのが有効だと思います。

私はまず20分程度で速読を意識して問題を解き、採点を行なった後にじっくり時間をかけて精読を行なっていました。

はじめに問題を解く際には本番を意識し、精読の際には問題の文章を暗記するくらいまで読み込むと本番でどのような問題が出ても対応できると思います。

その他、一橋大学の過去問などは良問ぞろいでかつ東大の第5問に似たものも主題されるので東大対策におすすめです。東大の問題を解き切ったらこちらを用いるのもいいかもしれません。

東大英語の過去問の使い方(解く、答え合わせ、解説の確認、復習、解き直し)で合格につながったと思うことを教えてください。

東大入試では1点が合否を分けます。実際に合否ボーダーにはコンマ数点で落ちる人が何人もいるのです。そのため過去問を解く際には、加点要素・減点要素を徹底的に読み込み、なぜその部分で加点・減点されるのかを突き詰める必要があります。

英語で言えば要約や和訳問題を復習する際には、合っているか・間違っているかの確認にとどまらず、加点要素のうち自分はどこまで完璧にできていたか、加点要素の重要度とその理由、減点要素はないかまでしっかりと理解しておくと良いでしょう。

東大英語の過去問対策を振り返って本番の点数に直結したこと、直結せず後悔していることを教えてください。

東大英語ではリスニングの配点が1/4と非常に大きいです。センター英語の対策にもなるので、リスニング対策は必ず行いましょう。おすすめの参考書は先述した通り、『キムタツの東大英語リスニングSUPER』です。

たまにリスニングを完全に捨て、他の大問に時間を割くという戦略を取っている人を見かけますが、絶対にやめましょう。他の大問で10点得点するより、リスニングで10点得点する方がはるかに簡単です。

やらなくても良いこととしては、自由英作文対策であまり難しい教材を使う必要はないでしょう。京大の過去問などは使わなくても良いと思います。求められている能力が東大と京大では大きく異なるので、東大対策としてはあまり参考になりません。

単語帳などももそれほど難しいレベルのものを使用する必要はありません。ターゲット1900レベルで十分です。

最後に合格したからこそ言える東大英語で高得点をとるためのアドバイスをお願いします!

東大英語は問題量に比べ、制限時間の厳しい試験です。東大英語は簡単であるという意見をよく聞きますが、時間制限を考えると決して楽な内容とは言えません。

また数多くの問題形式がありそれら全てで要求される能力が少しずつ異なるため、全ての大問に対応するだけの対策をすることはなかなか難しいです。

私の場合は精読は得意でしたが速読は苦手だったので速読力を要求される1(b)の段落整序、4(a)の文法問題などでどうしても得点できませんでした。

そのためそれらの大問はほぼ対策をせずに、比較的得意だった要約・和訳・長文問題の対策に時間をかけました。このようにある大問を対策を捨ててでも、他の大問に力を注ぐという戦略は対策の時間が十分取れない際には有効です。

英語は東大入試の中でも特に比重の大きい試験です。ぜひ悔いのないように十分に対策を行ない、万全の状態で本番に挑んでください!

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