2019年03月28日更新

2017年早稲田大学文学部合格者の国語の過去問対策・解き方

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年度
2017年(現役)
入学
早稲田大学文学部
合格大学
学習院女子大学国際文化交流学部
同志社大学文学部
立教大学社会学部
明治大学文学部
早稲田大学教育学部
早稲田大学文化構想学部
出身高校
私立湘南白百合学園高等学校
センター試験
英語 194点 / 国語 187点 / 日本史 98点

国語の目標点とその達成のために1番重要だと感じていたことを教えてください。

目標は7.5割。その達成のためには、各学部の傾向を把握しておくことが重要だと思います。 早稲田は、英語に加え国語も各学部ごとに傾向が違います。例えば、政治経済学部は谷崎潤一郎や夏目漱石などの明治〜昭和前期の文豪のエッセイを、法学部は重厚で難解な政治色の強い長文を、文化構想学部は現古漢融合問題を出題する、など様々です。

まずは過去問を見て、傾向を把握することが大切です。私は文学部と文化構想学部、教育学部を受験する時、過去問を見て「文学部は芸術論が頻出で、毎回漢文が独立問題として出題される」「文化構想は内容は平易だが時折漢文の書き下しのように書かれた漢文訓読体が出題される」「教育学部は漢詩が出題されたこともある」などの傾向を把握してから本格的に過去問演習に取り掛かるようにしました。

本格的に国語の過去問対策を始めた時期と過去問を何年分解いたか、何年分解くべきか教えてください。

3年の10月中旬から本格的に対策をはじめました。早稲田は環境論から芸術論、絵政治論に至るまで様々なジャンルの文章から出題されるため、10年分解きました。 年により難易度にも差があるので、多くの年度の過去問を解くことは大事だと思います。

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国語対策で使用した主な参考書、合格につながったと思う参考書とその使い方と効果を教えてください。

現代文では、『入試現代文へのアクセス 発展編』『入試現代文へのアクセス 完成編』 (ともに河合塾シリーズ)を解きました。やり方としてはまず文章を読解し、問題を解きます。 この時にマーク式の問題であっても、記述で答えを書くとしたら要求されるであろう解答の要素を考えてから選択肢を見ることを心がけていました。

この解き方は私が塾で習っていた先生がおっしゃっていた解き方で実際とても効果のあるものでした。 なぜなら私立大学はマーク式の分、巧妙に選択肢に間違いを入れてきます。中には「消去法だと2つとも正解ではあるが、傍線部の内容により適しているのは一つ」というようなものもあります。そのような時消去法一辺倒では太刀打ちできないからです。

さらに本文を読み終わった後に<主題>と<その主題に対する筆者の意見>を考えました。こうすることで本文を俯瞰的に理解することができ、要旨問題などでのミスが減りました。

復習方法としては、記号問題はそれぞれの選択肢に対して「何行目のここと反対のことを言っている」「何行目のここから正解」というようにそれぞれ検討しました。さらに要約をすることで文章の展開などを理解しました。

実際に自分で要約を書くことでそれぞれの評論が頭に残りやすくなりました。入試で出題される評論は同じようなテーマ(近代や環境など)が多いのでそれぞれの文章の要旨を把握しておくと次の問題に活かせるようになります。

続いて漢文についてですが、文化構想学部で出題される漢文訓読体の対策としては『近代文語文問題演習』(駿台受験シリーズ)を使いました。一度読んだ後にもう一回精読し、スムーズに読めない箇所は現代語訳を参考にするというように解きました。

漢文訓読体は慣れないうちは目が滑る文章なのでとにかく慣れるということが大切です。 また文化構想学部では2012 年に馬場辰猪の『天賦人権論』という、漢字とカタカナで書かれた漢文訓読体という大変読みづらい文章がが出題されたことがあるので、それは過去問の中でも精読や音読を特に繰り返し、自分が受ける試験で出題されてもスムーズに読めるようにしました。

国語で個別で対策が必要だった設問、合否の鍵を握ると思った設問の対策と解き方を教えてください。

個別で対策が必要な問題は、文化構想学部の大問1だと思います。AとB2つの文章を読み、さらにA、B2つに関わる設問に答えることになるので、読む文章量がとにかく多いです。コツとしてはまずそれだけの文章量に慣れるために過去問演習をすることだと思います。

さらに設問のはじめにはそれぞれ「Aについて」や「A及びBの文章の」などと条件が書いてあるので、先に設問を見てA、B2つに関わる設問は問題文まで先に読んでおくことで、両方の文章を読み終わった後に戻って該当箇所を探すというロスを減らすということも効果的です。

国語の過去問の使い方(解く、答え合わせ、解説の確認、復習、解き直し)で合格につながったと思うことを教えてください。

自分なりに工夫していたことは、対策ノートを作成することです。 例えば、文学部で頻出の空所補充問題が苦手だったので、青本の解説を熟読し、「本文を読む→空所にあてはまる語句を自分で考える→設問を見る→4択の内あからさまに違う2問を消し、残り2つを検討する」という基本方針を身につけた後で、実際の文学部の問題と設問を本文に貼り、ペンで問題に対する解き方をノートに書いていくということを繰り返して対策ノートを完成させました。

作った後は、過去問演習をする前に見直しましたし、試験のときもお守りとして持っていきました。ノート1つに問題の解き方のノウハウをまとめておくと、「自分なりにこの大学の設問を分析してきた」という自信もわきますし、何回も確認するので以前考えた効果的な解き方を忘れた、ということもなくなります。

また、古文の文学史問題は、毎回発展事項も確認することで、一つ一つの問題を無駄にしないように工夫していました。 例えば、「『伊勢物語』と同じジャンルの作品を選びなさい」という問題で、答えが『大和物語』だった場合、さらにジャンルは【歌物語】で、他に『平中物語』があること、のちに源氏物語につながっていくこと、伊勢物語のモデルは在原業平であることなどを思い出せるか確かめていました。

文学史は瑣末なところかもしれませんが、その1点、2点で合否が変わることもあるので、疎かにしないでほしいです。

国語の過去問対策を振り返って本番の点数に直結したこと、直結せず後悔していることを教えてください。

やった方がいいと思うことは古文の対策として原文を1冊を読んでみる、ということです。文学部は有名出典の古文が出る傾向が強かったので、『大鏡』と『源氏物語』を夏休みに読もうと計画を立てました。

『大鏡』は、学校の図書館で、本文の隣に訳が書いてある本を借りて、他の勉強に支障がでないよう「1日45分」と決めて読んでいました。 できるだけ原文を読み、単語帳に載っている単語が本文にでてきたらそこは必ず思い出すことができるか確認する、というように単語のチェックにも活用していました。『大鏡』は読みやすいし、日本史選択の人は知っている名前がよく出てくるので、楽しいと思います。

『源氏物語』は本文が長く、登場人物数も多く最初から原文にあたるのは難しかったことと、『大鏡』を読むのにかなり時間をかけてしまい時間がなくなったので、『あさきゆめみし』(大和和紀作/講談社漫画文庫)を読むことにしました。 『源氏物語』を取り扱った参考書などはたくさんありますが、1冊でまとめた本などは主人公光源氏だけにスポットを当てて書いている傾向が強いです。

しかし、大学受験では、センター試験では雲居の雁と夕霧という源氏の息子とその妻に、早稲田大学では玉鬘という女性に焦点をおいた章段の文章が実際に出題されたことがあります。この例から分かるように、光源氏が登場しない章段が採られた場合、光源氏を中心にまとめられた本を読んだ人は、対策はしたはずなのに本文が全く理解できないということになってしまいます。

『あさきゆめみし』は文庫本で全部で7巻あるので、抵抗を感じる方も多いと思いますが、勉強時間の確保が比較的容易な夏休みなどに一度読んでおくと実際出題された時に、問題が解きやすくなります。

私は入試問題で『大鏡』の実際に読んだ箇所が出題されたので、古文はほぼ満点という成績でした。これは大きく合格に繋がったと思います。 逆にやらなくてよかったと思うことは、10月から11月にかけて早稲田大学法学部の過去問を解いたことです。

法学部は、本文が長くさらに難しいので、正答率が芳しくなく、モチベーションが下がってしまいました。 1月下旬くらいになり、解く問題がなくなった時くらいから解くのは問題傾向が変わった時用の対策としていいと思いますが、私のように早い時期に挑戦するのはあまりおすすめしません。

最後に合格したからこそ言えるこの大学の国語で高得点をとるためのアドバイスをお願いします!

早稲田大学の国語は、前述したように学部ごとに傾向が違います。出題される問題数も、試験時間も様々です。 まずは過去問を参照し、複数の学部を受験する人は特に各学部ごとの問題傾向を分析することが肝要です。

そして自分なりの問題へのアプローチ方法を確立させましょう。早稲田大学の国語は、「なんとなく」では決して解けません。文章の要旨を把握し、自分で答えの要素を考えていくことを繰り返すことで、正答率は安定してくると思います。

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