2016年06月26日更新
センター日本史8割超えする人はセンターではなく私大一般入試で高得点を目指した人

センター日本史で8割超えする人は一般試験の日本史を見据えていた人
センター日本史で安定して8割超えを続ける人には共通点があります。
それは、センター日本史ではなく一般入試のより難しい日本史で高得点を取るべく対策していたこと。
センターの他の科目と違い、日本史や世界史は慣れは必要ありません。すべては『知っているか知らないか』です。
日本史は知識量と点数が分かりやすく比例する暗記科目。難関大の日本史で必要になる知識量はセンター日本史で必要になるそれを上回ります。
そのため、難関大の日本史を対策している人は、センター日本史は対策をしなくても高得点が難なく取れてしまうのです。
実際、センター日本史で9割をマークした早慶合格者は、センター日本史の対策はほとんどしていません。早慶の日本史の対策だけでセンター日本史までカバーできていたのです。
センター日本史8割以上を目指すなら、センター日本史の対策はしません。センター日本史よりも難しい二次試験や私立入試の対策に専念します。
センター日本史の傾向・分析
センター日本史の出題分野は年によって違いますが、傾向はあります。27年度の日本史を例に見てみましょう。
第1問 古代~近世 海を異動した人々の歴史(グラフ、史料問題あり) 各2点×6
第2問 原始・古代 農業と社会の変化(史料問題あり) 各3点×6
第3問 中世~近世初期 政治・社会(史料問題あり) 各3点×6
第4問 近世 政治・経済・社会(史料問題あり) 各3点×6
第5問 明治 立法機関(史料問題あり) 各3点×4
第6問 近現代 文化・外交・政治(地図問題あり) 各3点×8
第2問以外はすべて近世以降が出題されています。教科書を見ても分かる通り、日本史では江戸時代以降の比重が大きいので、効率よく点を取るためにも受験勉強は近世以降に重点を置きましょう。
次に目につくのが、史料問題の多さ。教科書や資料集に載っている有名な史料もあれば、多くの受験生が一度も見たことがないであろう史料も出題されています。
史料問題は史料を暗記するというより、史料に示された事柄の周辺状況を暗記して解いていくもの。その時々の状況が暗記できていれば、初見の史料問題も難なく解答できます。
また第6問では地図問題が出題されています。27年度の地図問題は日中戦争当時の中国大陸。暗記事項の地名だけではなく、その地名がどこなのかも把握しておくことが重要です。
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センター日本史の志望校別目標点数
センター試験は平均点が6割になるように作成されています。日本史も例外ではありません。
ということは、難関大を目指す人が7割しか取れないようでは合格は難しいということです。センター日本史の志望校別目標点は以下のようになります。
旧帝国大・早慶上智 95~100
GMARCH 85~90
地方国公立・関関同立 80~85
日東駒専・産近甲龍 75~80
これは私立大学を一般入試で受ける場合の目標点です。センター利用を考えているなら、これに+10点は必要です。
センター模試と記述模試を分けて考えない
センター日本史と一般入試の日本史を分けて考えないのと同様に、センター模試と記述模試も分けて考えません。
センター模試でも記述模試でも、問われている知識は同じだからです。センター模試で解けなかった問題は記述模試でも解けませんし、その逆も然りです。
入試も模試も、マーク形式と記述形式で分けず、日本史という大きなくくりの中で考えます。
模試でも、センター模試よりも記述模試の方が点が取りにくく作られています。センター模試の点数=センターの点数、記述模試の点数=一般入試の点数と考えてよいでしょう。
模試の日本史の復習
日本史の模試は復習にこそ意味があります。結果を見ただけで終わらないようにしましょう。
なぜ復習に意味があるのかというと、答えはとても簡単です。自分が覚えていないところを炙り出すためです。
日本史は覚えても覚えてもどこかで暗記漏れが生じます。点数を上げていくにはこの暗記漏れを覚え直していく道しかありません。
また、日本史には出題されやすいところがいくつかあります。実際、まったく同じ問題とまでは言わずとも、解答に必要になる知識は同じという問題が過去はもちろん同じ年度内でもいくつかの大学の入試で出題されることもあります。
出題されやすいところは、ほんの一例ですが以下のようなものがあります。
蘇我稲目の崇仏派と物部守屋の排仏派
北条泰時の評定衆と北条時頼の引付衆
後三条天皇の宣旨枡と豊臣秀吉の京枡
慶賀使と謝恩使
これらは入試に限らず模試でも出題されます。したがって、模試の復習をすれば入試の得点にそのままつながる可能性が高いです。
同じ問題は出なくても、この問題が解ければあの問題も解ける、というケースが日本史には多くあるのです。
また、模試の復習では模試で出てきた問題だけではなく、出てきた問題の範囲を全体的に復習します。
例えば北条泰時の評定衆と北条時頼の引付衆が出てきたら、復習では北条泰時と北条時頼だけではなく北条氏政権をすべて復習します。
定期テスト対策はセンター日本史の得点獲得に直結
受験生になるとどうしても入試が気になって定期テストがおそろかになりがちな人も多いのではないでしょうか。
日本史は国語や英語などと違い、分野が年代順、政治史、社会史、芸術史などのように細かく分かれています。数学や生物などの理系科目に近い形態をとっていると言ってよいでしょう。
つまり、日本史で高得点を取るには各分野を仕上げていく他にありません。
定期テストは分野ごとに作られています。3年の1学期中間は江戸時代前半、1学期期末は江戸時代後半、2学期中間は明治時代、2学期期末は大正と昭和、などのように定期テストで各分野を掘り下げた問題が出てきます。
この定期テストを常に完璧に仕上げていくと、日本史の範囲をすべて学び終わった頃には日本史に死角はありません。入試直前に学び直す必要がなくなり、高配点な英語や国語、数学に時間を割くことが出来ます。
センター日本史で8割を安定して取り続ける人は、定期テストでも80点は下りません。定期テスト前は、過去問や問題集から一度離れてテスト対策に集中しましょう。テスト勉強も受験勉強の一部です。
センター日本史8割超えのための参考書
センター日本史で8割を超えるためには一般試験でも通用するような知識量が必要です。
一般試験では、重要語句はもちろん教科書の注釈に小さく載っているような語句も出題されます。センター日本史で8割を目指すにはそれらの語句まで網羅する参考書を選びましょう。
早慶上智合格者から中堅大合格者まで幅広い受験生に選ばれているのが、『日本史B一問一答 完全版』
書店で参考書コーナーに必ず置かれています。センターレベルから超難関大レベルまで日本史語句を網羅しています。暗記用にはもちろん、辞書替わりに使ってもよいでしょう。
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画像引用:instagram.com
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