2016年09月27日更新

『滑り止め校で大事なのは合否ではない』東京工業大学第1類志願者の受験校の決め方

東京工業大学2015

合格者プロフィール

年度 2015年(現役)
進学 東京工業大学第1類
合格学部
  • 早稲田大学基幹理工学部
  • 東京理科大学理学部数学科
出身高校 東京都立西高等学校
センター試験
英語
179点
国語
161点
数学1A
100点
数学2B
91点
物理
86点
化学
95点
現代社会
68点

―合格した学部、不合格になった学部を全て教えてください。試験日程の一連の流れを教えてください。

日程 学部 試験or合否
2/12 東京理科大学理学部数学科 試験
2/16 早稲田大学基幹理工学部 試験
2/25 東京工業大学第1類 試験
2/25 東京理科大学理学部数学科 合格
2/26 東京工業大学第1類 試験
2/26 早稲田大学基幹理工学部 合格
3/7 東京工業大学第1類 合格

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―受験を終えてみて合格発表などによるこのスケジュールでの感情の動きを具体的に教えてください。

今まで何度も模試を受けてきたとはいえ、初めての大学受験、理科大入試は緊張していたのを覚えています。

しかも理科大の数学の問題で分からない問題があり、「理科大の問題が解けないなら早稲田も東工大も無理かもしれない」と落ち込みました。

次の日からは「早稲田は不合格でも自分の弱点が見つけられればそれでいい」と割り切って考え、落ち着いて受験しました。

そのおかげか、早稲田は過去問を解いたときと同じような手応え。動揺することなく東工大対策に切り替えられました。

また、このスケジュールだと第一志望である東工大の受験の際、合格していると分かっている大学が1つもなかったのは不安でした。

東工大入試1日目の受験後も理科大の合否は見ないことにしていました。合格していれば浮かれて油断してしまうだろうし、不合格なら動揺でうまく頭が回らなくなってしまいそうで、どちらにしてもメリットがないと思ったからです。

―受験校を決めるにあたって大事にしたこと、また迷ったことを教えてください。

一番意識したのは試験日が連続しないようにすることです。これは実際やって良かったと思います。

入試で分からない問題が出てきても、次の試験までに復習の時間がとれるからです。また、緊張やストレスで精神的に疲れてしまうので休める日が欲しかったというのもあります。

第一志望は高校2年のときから東工大を考えていました。

母校の卒業生への調査で「東工大を受験する人は滑り止めに早稲田も受験することが多い」と分かり、早稲田も受験を決めました。

迷ったのは、試験日が同じ慶應と理科大のどちらを受験するか、です。結局、早稲田の前は少し偏差値が低い理科大で練習するのが良いと思い、理科大を受験しました。

1日を入試で潰すのは時間がもったいないと思ったので、行きたいと思えないような他の大学は受験しませんでした。

―受験学部の過去問はそれぞれ何年分、何周行いましたか?また受験学部や受験数によって特に大変だったことを教えてください。

理科大は3年分を、3日前から1日1年分ずつ、当日のタイムスケジュール通り解きました。他の科目を勉強するスケジュールの都合上3日間しか時間が取れませんでしたが、後悔はしていません。

早稲田は赤本に掲載された7年分を理科大と同様に解きました。

東工大も赤本の7年分を1周解きました。数学だけ配点が2倍なので数学が合否を分けると予想し、『東工大の数学15ヵ年』も1周。

過去問と全く同じ問題は出題されないので、同じ過去問を2周するよりは東大など他の大学の過去問を解いて力をつけた方が良いと思います

―直前期に過去問の出来からどこが受かりそう、落ちそうと主観的に思っていましたか?その理由も含めて教えてください。

理科大は確実に受かると思っていました。理科大の受験科目は数学と英語のみで、私の苦手な化学がなかったからです。

早稲田は当日の問題との相性次第だと思っていました。特に、他の大学では英語を得点源としていましたが、早稲田の英語大問Ⅴの「英語を記号で置き換えている問題」は英単語を正確に覚えていないと答えられず、苦手でした。

東工大は受かると思っていませんでした。合格最低点が430点くらいなのに自己採点が400点を超えることがなかったからです。また、模試の判定もE判定以外とったことがありません。

―最終的な受験校選びは本当に難しいですが、大学受験を終えた今考えて受験校を決める際に最も大事なことを教えてください。

一番大事だと思うのは、欲張ってたくさん受験しないようにすることです

理由は3つあります。

  1. 受験校が多いとそれだけで疲れてしまう
  2. 受験会場には人が多いので風邪をうつされてしまう可能性がある
  3. 入試の数だけ対策をしなくてはならず、時間がかかる

3は特に、第一志望の大学で使わない科目が出題される大学は絶対にやめてください。

しかしできるだけ単願は避けるべきです。他の大学を受験すれば、場の雰囲気をつかんだり、自分のできないところを見つけたりする良い機会になります。