2016年05月08日更新

『難易度の変化が少ない自由英作を徹底的に対策』東京大学理科一類合格者の英語の解き方

東大理系2015

合格者のプロフィール

年度 2015年(現役)
進学 東京大学理科一類
合格学部
  • 慶應義塾大学理工学部学問4
  • 早稲田大学創造理工学部
出身高校 神奈川県私立サレジオ学院高校
センター試験
英語
190点
国語
156点
数学ⅠA
96点
数学ⅡB
100点
物理
100点
化学
92点
地理B
74点

― 東京大学の英語で合否のカギを握ると思った設問や、問題全体に対する印象を教えてください。

文章はもちろん読みづらいものばかりですが、それ以上にとにかく時間との勝負。過去問を解いていても最後の大問までたどり着けないこともありました。

その中で合否のカギを握ると思っていたのが設問2の英作文です。長文読解だろうと要約だろうと、正答率は文章のレベルに大きく依存します。

一方英作文は質問の答えやすさは多少変わるものの、他に比べれば難易度の差は影響しません。そのため過去問で練習すれば練習した分だけ得点につながると考えていました。

― 東京大学の英語の解く順番・時間配分についてその順番で解く理由も含めて教えてください。

解く順番は1(A),5,4(A),3,2,4(B),1(B)ですが、試験開始5分は3のリスニングの質問に目を通していました。この順番にしたポイントは3つ。

1つ目はリスニングの前の4(A)。リスニングが始まると問題が途中で聞き取りに専念しなければいけませんよね。長文は流れも重要なので途切れると痛いですが、4(A)の文法問題なら復帰は簡単です。

2つ目は前半の1(A)と5。体力がある早い段階で長文を処理する狙いがありました。

3つ目は最後の1(B)。1(B)は記号問題なので最悪書くだけでも点が来る可能性があります。また過去問で正答率が悪かったので、1(B)は一番最後に回しました。

時間配分は1(A)に15分、1(B)に10分、2に20分、3の質問確認5分と放送30分、4(A)に5分、4(B)に10分、5に20分で5分余らせました。

― 設問1をどのように解いていたかを具体的に教えてください。

1(A)について。要約問題を解くとき考えていたことは、「結局何が言いたいのか?」だけです。

世間では「パラグラフの先頭だけ読めば全体がつかめる」とか「逆接の後は大事な文だから解答に入れろ」とか様々なテクニックがあります。

確かにセンターレベルの文章では使えるのかもしれませんが、東大でそんな小手先の手段が通用するはずがありません。

ですので筆者は結局何が言いたいんだろう?と考えながら、大事だと思った分に下線を引く、いわゆる正攻法を使って読み進めます。

答案作成は、『英語要旨大意問題演習(駿台文庫)』で練習して、「結論+理由」や「AとBがある。Aは~、Bは~」などの形を覚えて選択して書いていました。

次に1(B)について。1Bは苦手で、また年によって形式が不安定だったのであまり重要視していませんでした。

記号問題で部分点がないので、わからなかったらすぐ諦めて他で勝負するべきだと思います。

― 設問2をどのように解いていたかを具体的に教えてください。

自由英作は時間短縮のためについ先を考えずに書きだしてしまう人がいますが、結局そうすると時間がかかります。必ず「文章の構成」→「英訳」の手順を分けて解いていました。

初めは逆に時間がかかってしまうかもしれませんが、この練習を普段からしていれば必ず2(A),2(B)合わせて15分~20分で解けるようになります。

― 設問3をどのように解いていたかを具体的に教えてください。

リスニングは前もって質問を把握するのが最大のポイント。ですので少し長めに5分かけて何が聞かれるのかを頭に入れてから望みました。

逆にそれ以外本番中にできることはありませんでした。

― 設問4をどのように解いていたかを具体的に教えてください。

4(A)について。1(B)と同様記号ですし配点もおそらく低いので、あまり執着しないようにしていました。

また年度によって傾向が変わるので、試験開始と同時に形式のチェックはすべきです。

― 設問5をどのように解いていたかを具体的に教えてください。

何といっても他大では出題されない小説が苦手でした。何故苦手なのかを考えたところ、それは主語が分からず、話についていけなくなるから。

そこで登場人物は四角で囲って強調させ、一文一文主語が何なのかを注意して読んでいました。またつい焦りがちでしたが、なるべく速く2,3周ではなく確実に1周で決める意識を持っていました。

2,3周するのは、どこからわからなくなったかを忘れてしまうからです。

― 最後に東京大学を目指している受験生に東大英語で高得点をとるためにアドバイスをお願いします!

東大英語の中で配点が高いと言われているのは2の英作文、3のリスニング、5の長文読解。

ですのでこのうちどれか一つでもいつも安定して取れる問題を作るのが大事だと思っています。自分は自由英作をとにかくたくさん解いて添削してもらいました。

自分の本番の得点開示は77点。2015年はやや難しめだったという評価ですが、その中でこの点を取れた最大のポイントは自由英作だと思っています。

結局のところテクニックで点は変わらず、コツコツ練習すれば点はついてくるものだと、身をもって実感しました。

画像引用:instagram.com