2016年07月31日更新

『古典の問題を確実に合わせ、現代文で勝負』 東京大学理科一類合格者の国語の解き方

東京大学(理科)(2016年版大学入試シリーズ).jpg

合格者のプロフィール

年度 2016年(現役)
進学 東京大学理科一類
出身高校 兵庫県私立灘高校
センター試験
英語
198点
国語
160点
数学1A
92点
数学2B
98点
物理
100点
化学
100点
世界史
92点

ー東京大学理系国語で合否のカギを握ると思った設問や、問題全体に対する印象を教えてください。

例年、国語は第1問の現代文のレベルが高く、あまり差がつきません。

が、2016年度の問題はレベルがあまり高くなく、特に配点の大きい(5)の120字記述問題をしっかり得点しにいったか否かが合否のカギを握ったと思います。

第2問の古文、第3問の漢文は例年通りの難易度で、しっかりと基礎を固めた受験生なら確実に高得点がとれる設問でした。

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ー東京大学理系国語の解く順番・時間配分についてその順番で解く理由も含めて教えてください。

まず初めに第3問の漢文を15分で、次に第2問の古文を20分で、最後に第1問の現代文を50分で解き、残り15分で見直しをしていました。

国語の試験は朝早くに実施され、また特に現代文では相当な論理思考が要求されます。

この解き方は現代文に対処できるほど十分に頭が回転し始めるまで古典でウォーミングアップをするという方針に沿っています。

また古典はセンター対策をしっかりと行っていれば確実に高得点を取ることができる分野です。

そのため、古典の問題を確実に得点し、最初の試験科目で幸先の良いスタートをきることができるというメリットもあります。

これにより精神状態を良好に保つことができるので、試験全体でのパフォーマンス向上が見込めると思います。

ー設問1をどのように解いていたかを具体的に教えてください。

例年、東大の現代文の題材のレベルは非常に高いです。
そのため、まず本文の内容把握にしっかりと時間を取ることが必要だと思います。この時、文構造、例えば対比・並列、具体・抽象などを抑えるようにしていました。

その後解答を作成するのですが、論理構造をしっかりと整理するために一度下書きをします。

そこでしっかりと設問に答えられているか、本文に則った破綻のない論理構造が構築できているかを確認し、適宜修正して解答しました。

また、最後の120字記述の設問は大概「本文全体の趣旨を踏まえて」と書かれていますが、個人的にはそんなことは気にせず、他の設問と同様に解けばいいと思っています。

なぜなら、きちんと正答につながる論理を構築すれば、その解答する過程で自然と「本文全体の趣旨を踏まえ」ることになるからです。

ー設問2,3をどのように解いていたかを具体的に教えてください。

はっきり言って東大の古典のレベルはそれほど高くありません。これはセンター試験対策をした後に東大の古典を読めば誰もが実感できるはずです。

しかし、簡単だからと言ってこの設問をなめてかかる、例えば時間をかけなさすぎるのは危険です。

東大の古典は一対一で訳されているか、論理的に設問に答えられているか、など非常に緻密な採点が行われます。

そのため答案のアウトラインが固まった後も解答を作るには細心の注意を払わないといけません。

例えば現代語訳問題では傍線部の文をすべて品詞分解し、一度逐語訳を作ってから分かりやすい日本語にしました。

傍線部の理由説明であれば、傍線部を一度逐語訳して、解答がそれに全て答えられているか確認しました。

そのため、先程書いた時間配分の20分、15分は、綿密に古典を解き、高得点を狙う上で最低でもそれだけかけないといけない時間だと思っています。

ー最後に東京大学理科一類を目指している受験生に東大理系国語で高得点をとるためにアドバイスをお願いします!

まずは、侮ることなくセンター国語の対策をして下さい。これが現代文においても古典においても根幹をなす学力となります。

そのもとで古典についてはセンター後に数年分過去問を解いて、東大の形式に慣れてください。

また、現代文については少しずつでいいので夏ぐらいから取り組みましょう。このとき、解答に至るプロセスを大切にしてください。

これだけやれば理系東大国語の試験準備は万全です。