2016年06月30日更新

『自分に合った解答順を』 東京大学文科二類合格者の東京大学英語の解き方

東大文系2016

合格者のプロフィール

年度 2015年(現役)
進学 東京大学文科二類
出身高校 駒場東邦高等学校
センター試験
英語
185点
国語
180点
数学1A
91点
数学2B
90点
生物基礎
38点
地学基礎
50点
日本史
100点
世界史
100点

―東京大学文科二類の英語で合否のカギを握ると思った設問や、問題全体に対する印象を教えてください。

東大入試の英語は例年形式がだいたい決まっており

1(A) 要約問題 (B) 文補充・パラグラフ整序
2(A)(B) 英作文
3(A)(B)(C) リスニング
4(A) 文法問題 (B) 短文和訳
5 長文読解

という5つの大問で構成されています。5問というのは入試の中でも多いほうであり、例年時間が足りない人も多いです。

今年の本番ではやや問題形式が例年から変わったところはいくつかありましたが、上記の大問形式は変わりません。難易度としては概ね例年通りか比較的容易な部類であり、時間勝負という印象でした。

合否のカギを握る設問は大問2の英作文でしょう。

字数の多い英語記述の2題であるため配点が高いと予想され、論理的・文法的に正しいことが書けていれば高得点が狙える一方で、論理が崩壊していると殆ど点数がこない可能性があり、最も点差がつきやすい設問だからです。

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―東京大学文科二類の英語の解く順番・時間配分についてその順番で解く理由も含めて教えてください。

上記の通り東大入試英語は設問数がやや多いため、いかに効率的に解くかが重要になってきます。

私は試験開始45分後から30分間行われるリスニング問題を軸にその前後で解く問題を分けるようにしていました。

まず前半では取り組みやすい4(A)からやって英語に頭を慣らしたあとで、頭を使う1(A)や2(A)or(B)をやりリスニングの予習を終わらせることを目標としていました。

そしてリスニングと並行して大問2をやり(後述)、文章が長い1(B)や大問5を後半に回し、15分程時間が余る予定だったのでその時間で飛ばしていた問題や英作の見直しなどを行いました。

私にはこの順番が最適でしたが、東大英語の解く順番は十人十色です。

自分の得手不得手等で変わってくるため、直近の過去問を数年分解いて自分に最も合った解き方を見つけることがベストだと思います。

―設問1をどのように解いていたかを具体的に教えてください。

(A)の要約問題はまず文章の主題・例示・まとめがどこに当たるかを掴むことが重要です。その際、should等の手掛かりになる単語を囲む、などの自分なりの目印をつけていました。

こうすることで自分の頭の中が整理されますし、見直しの時に不必要な部分まで読み返すことがなくなります。

要約の文字数は年によって変動がありますが、解答用紙にいきなり書くのではなく、まずは下書きを行い、指定字数との兼ね合いで内容を削ったり減らしたりと工夫をしましょう。

(B)の空欄補充問題はまず選択肢を全て読んで内容を把握した後、本文を読みながら選択肢を選ぶようにしていました。

選択肢を選ぶ上で重要なのは、内容が通じるかどうかです。空欄に当てはまりそうな選択肢をいれてみて、文脈的におかしくないかをチェックしました。

よくこの問題を解くコツとして、「冠詞の変化や代名詞・接続詞に注目する」と言われます。

確かにそれも手掛かりにはなりますが、本番ではそんな余裕はありませんし、それにこだわりすぎると逆に失敗することもあります。まずは内容的に最も適切なものを入れて、ダメ押しとして冠詞等に着目するのがいいでしょう。

とはいえ(B)は文章の長さの割りに配点が低いと予想されるのであまり固執せず、答えに迷ったら他の問題に移り、頭がリセットした後に解いた方が無難だと思います。

―設問2をどのように解いていたかを具体的に教えてください。

自由英作で私が意識したのは「オリジナリティーを出す」ということです。
近年よく出される、絵や写真を見てその感想を記述させる形式ではそれが言えると思います。

ただその状況を述べるだけのものや、「面白いと思った」等の単調な感想に終始してしまっているものでは点差をつけられません。

奇抜な発想を求める必要はありませんが、自分の経験を絡めて記述するなど、他の人には書けない論述を目指すとベターでしょう。

―設問3をどのように解いていたかを具体的に教えてください。

東大リスニングは全て選択式です。選択肢や問題文から内容が推測できることも多いので予め目を通しておくことをおすすめします。

また、本文は2回放送されますが、私は1回目に聞き取れたと思った問題でも2回目で迷ってしまい、結局誤った選択肢に書き直してしまう事が過去の模試や過去問練習の時にたびたびありました。

そのため本番では1回で聞き取れたと思ったら2回目の時は途中だった大問2をやることにし、それが結果的に時間短縮にもなりました。

―設問4をどのように解いていたかを具体的に教えてください。

(A)は例年では整序問題と誤文訂正問題が交互に出題されていたのですが、今年は今までと異なる形式の誤文訂正問題で、文章量が格段に増えました。そのため予定よりも時間がかかってしまいました。

来年以降はどうなるかわかりませんが、見慣れない問題が出ても条件は皆同じなので焦りは禁物です。

(B)の和訳問題はいかに自然な日本語にできるかが肝心です。

例えば無生物主語の文章では態を入れ替える、単語の訳を単語帳通りではなく文脈に合うものに変える、などの工夫をすれば自然な訳になり採点者に伝わりやすくなります。

―設問5をどのように解いていたかを具体的に教えてください。

例年大問5は小説や随筆の長文読解が出題されます。今年は論説文に近い随筆が出ました。小説には独特な表現(描出話法や省略など)が多く出てくるので、慣れとして過去問などで練習しておいた方がいいでしょう。

小問自体は空欄補充や和訳など様々ですが、知識問題はあっても特別難しい問題は出ません。日頃から基礎を固めておけば問題ないはずです。

単語の抜き出し問題も時折出題されるので、私は先に設問をざっくり見てから本文を読むようにしていました。

―最後に東京大学文科二類を目指している受験生に東大英語で高得点をとるためにアドバイスをお願いします!

東大の英語は分量が多いので、全部を完璧に解ける人は殆どいません。

分からない問題があっても焦らずに後回しにするなど、柔軟さをもって臨むことが大切だと思います。

頑張ってください!

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