2016年07月23日更新

『得意な問題を見極めて70点以上を稼ぐ』東京大学理科一類合格者の英語の解き方

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合格者のプロフィール

年度 2016年(一浪)
進学 東京大学理科一類
合格学部
  • 慶應義塾大学経済学部
  • 同志社大学理工学部
出身高校 岡山県立岡山朝日高校
センター試験
英語
188点
国語
181点
数学1A
97点
数学2B
91点
物理
100点
化学
100点
地理
74点

—東京大学の英語で合否の鍵を握ると思った設問や、問題全体に対する印象を教えてください。

2016年の英語で鍵を握ると思ったのは、大問5です。というのも、例年の傾向と異なって、今年は小説でなくエッセイが出題されました。

小説のように独特の表現がないため内容はかなり理解しやすく、いくつか難しい設問があったものの、全体的には解きやすい印象を持ちました。ここで点をしっかり稼げるかどうかが英語の試験の出来に大きく関係したでしょう。

問題全体の印象としては、昨年並みの標準的な難易度だと思いました。ですが、昨年から少し傾向の変化したリスニングの対策がたてられた分取り組みやすかったです。

—東京大学英語の解く順番・時間配分についてその順番で解く理由も含めて教えてください。

解く順番としては(✳︎()の数字はその問題にかける時間)

1a(15)→5(20)→4a(5)→3の予習(5)→3(45)→2a(12)→1b(10)→2b(10)→4b(10)、予備(3)

としました。

東大英語は120分の試験で、45分が経過すると約30分間のリスニングが始まります。

だから、前半の45分で確実に点を取りたい大問1aと、重たい長文問題の大問5を解きます。

後半に長文問題を残すと、時間ばかりが気になって、内容が頭に入らないと思ったからです。

そして一度リスニングで気持ちをリセットして後半45分に臨みます。

後半では頭が英語に十分に慣れてきた頃なので、高得点が欲しい大問2の英作文に十分な時間をとりました。

そして、残りの時間で他の問題を解き切ります。

最後に、上記の時間配分では、3分残っていますが、これはマークシートの記入ミスがないか等確認する時間です。

ですが、この時間はどこか解ききれていない問題があった場合にはそこに当てていたりしました。あくまで臨機応変に使う時間という認識です。

—設問1をどのように解いていたかを具体的に教えてください。

設問1は問題aとbからなっています。

aは要約問題です。長年出題されているものですから、過去問を解いてしっかり対策を練りました。

2016年度は3段落構成で、100-120字でまとめるとのことだったので、1つの段落から1つのポイントを抜き出してくればいいとすぐに思いました。

しかし、より多くの要素を盛り込むために、短い字数に自分でおさめることがかなり難しかったです。

ひとまず解答は時間内に書き上げたのですが、もっと日本語で簡潔にまとめる能力をつけるべきだったと後悔しました。

みなさんも単に文章に書いてあることをまとめるのではなくて、自分の言葉でシンプルに書き直す訓練をしましょう。

bは、段落補充の問題です。今年は空所の数と選択肢の数が一致しており、冷静に解いたら確実に合わせられるチャンス問題だと思いました。

僕がいつも気をつけていたのは、問題文の論理的なつながりです。具体的には、指示語や時系列、内容の抽象度などに注目して、文脈が途切れないように注意していました。

これはみなさんが普段から文と文、段落と段落のつながりを意識して英文を読み込む中で理解できるものです。日常学習を大切にしましょう。ただ文章を読むだけではもったいないですよ。

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—設問2をどのように解いていたかを具体的に教えてください。

これは英作文の問題でa、bに分かれています。

aは、近年の傾向である写真(絵)を見て自分の思ったことを述べる問題でした。

おそらく「遠近法について触れろ」という出題者のメッセージだと思ったのですが、遠近法という英単語がわからず困りました。

だから猫と手についてふれるだけで、遠近法については曖昧にするという形で答えました。

自分的には、全く踏み込んだ内容が書けず、もっと語彙力を強化しておくべきだったと後悔しました。

bは、はじめてみる傾向の問題でかなり焦りましたが、1、2段落を読んでみると、ある程度方向性はつかめたのでなんとか書き上げました。

東大英語では、毎年必ず何かの問題が変わります。なので、急な変化にも柔軟に対応できるように、過去問演習は直近のものだけじゃなくて、古いものも解くことをお勧めします。

—設問3をどのように解いていたかを具体的に教えてください。

第3問はリスニングの問題です。これは例年abcの3パートにわかれていて、うち2つは内容の連続したものとなっています。

今年はa、bの内容が連続していました。aで聞き取ったことがbの解答の根拠になることがあるので、特にaは注意して聞きました。

昨年からの傾向として、放送内容の順と設問の順が同じではなく、放送内容の各所に個々の設問の答えがちりばめられているものとなりました。

だから、リスニングの始まる5分前には必ずリスニング問題の設問を読むようにして、テーマは何か、個々の設問は何を問うているのかを必ず確認するようにしました。

また、実際に放送を聞いている間は、話の大きな流れを常に意識して

一回目は、今どの話題について話しているのか、それはどの位置付けなのかに注目しました。

二回目は、一回目を受けて、細かい部分を詰めていきました。

リスニングは選択肢で迷うことが多々あると思いますが、自分の直感を信じることが大切だと思います。

曖昧なままいくら考えても、正解が出てくることは到底ないですから、スパッと決めて、時間を無駄にしないようにしましょう。

—設問4をどのように解いていたかを具体的に教えてください。

これもa、bに分かれています。

aは文法正誤問題で、僕は苦手にしていました。だからなるべく時間をかけないようにしていて、実際5分ほどしか使っていません。自分の直感を信じて解答しました。

bは和訳問題です。これは比較的得意だったので、なるべく時間をかけず早く終わらせることを目標にしていました。

下線が引かれているところは、必ず何かしら重要な事項を問うているので、それを素早く理解し、採点者に理解していることをアピールするような訳を作るよう心がけました。

—設問5をどのように解いていたかを具体的に教えてください。

上述した通り、今年はエッセイが出題されました。僕は問題を読みながら設問にあたったら随時可能なものは解いていくようにしていました。

今回は初めはイメージがわかず難しく感じましたが、諦めずに読み込むと、ホームレスに排他的な社会の話だと理解できました。

筆者は何を伝えたいのか。を常に意識して読むことがやはり大切です。

僕は段落ごとにポイントを短くメモしていました。結果、全体を通して個々の段落の役割がはっきりするので、筆者のイイタイことがよくわかります。

—最後に東京大学を目指している受験生に東京大学の英語で高得点をとるためにアドバイスをお願いします!

東大英語よく言われるように試験時間に対して問題の分量がかなり多く、英語が本当に得意でないとキツイものだと思います。

しかし、高得点が必要ですが、満点を取る必要はありません。

時間内で自分の出せる最大のパフォーマンスを発揮するために、自分が力をいれるべき問題かどうかの区別をはっきりとさせましょう。

常に時間を意識して、もったいない時間の使い方をしないようにしましょう。英語は二日間の試験で最後の教科です。120分間全力疾走で自分の持てる力全てを出し切りましょう!