2017年05月04日更新

『夏から過去問を解き、誰よりも過去問を解いたという自信を』2015年度理科一類合格者の「東大数学の勉強法」

東京大学(文科-前期日程)(2015年版 大学入試シリーズ).jpg

合格者のプロフィール

年度 2015年(現役)
進学 東京大学理科一類
合格学部
  • 慶応義塾大学理工学部学問4
  • 早稲田大学創造理工学部
出身高校 私立サレジオ学院高校
センター試験
英語
190点
リスニング
50点
国語
156点
数学ⅠA
96点
数学ⅡB
100点
物理
100点
化学
92点
地理B
74点
合計
808点

―東大数学の目標点とその達成のために1番重要だと感じていたことを教えてください。

数学は年度によって難易度の差が大きいため他の教科に比べて不安定ですし、自分の実力的にも2完1半くらいできれば上等だと思っていたので目標点は60点。

この達成のためには、対策の上ではとにかく過去問を解けるようにすること。2014年第6問と2011年第4問のように、東大は過去問と同じ考え方で解ける問題もあるので、過去問で勉強するのが重要だと思っていました。

また当日は2完2半を目指すことになりますが、重要なのは「周りの多くの受験生が解ける問題を見極め、その問題は絶対に落とさない」ことを意識し、他の難しい問題での得点は期待しないようにしていました。

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―使用した全ての参考書と主に使用していた期間を教えてください。またその中であなたにとって特に重要だった参考書について、どのような効果があったかを教えてください。

使用した参考書は、CANPASS数学1A2B(高2の12月〜高3)、CANPASS数学3(高3の6月~9月)、ハイレベル数学1A2Bの完全攻略(高3の3月〜高3の6月)、オリジナルスタンダード数学3演習(高2の12月〜高3の9月)、合否を分けたこの1題(高3の1月〜高3の2月)、東大数学で1点でも多く取る方法(高2の12月〜高3の2月)。

この中で特に自分にとって重要だったのは、『東大数学で1点でも多く取る方法』ですね。この参考書はタイトルからはわかりませんが実際には東大の過去問集。

普通過去問は10月11月になってから使用する人が多いと思いますが、僕は7月から1日1問ずつ解いていましたが、これが自分にとって重要でした。

夏から東大の過去問を解き始めた理由は、「勉強した結果過去問を解けるようにする」という考え方から、「過去問を使って勉強する」というように発想を転換したからです。

それまで河合の全統記述とか、駿台全国模試で偏差値70代を連発していたこともあり、基本的に数学は得意科目だと思っていました。

しかし3月に駿台のチャレンジ東大模試で初めて東大数学を全部通して解いたのですが、結果は33点。自分の中で「東大の問題は他の数学の問題とは格が違う」というような意識が生じていました。

そこで東大数学対策は、東大の問題を使ってしかできないと考えて、夏から過去問演習を始めようと考えたというわけです。

1周目はまったく解けませんでしたがそれは気にせず、できるまで何周もした結果、「自分は他の受験生よりも東大数学を解いている回数が多いんだ」という自信が生まれ、また東大実戦、東大オープン共に数学の偏差値は60代を出すことができました。

―本格的に東大数学の過去問対策を始めた時期と何年分解いたか教えてください。また何年分くらい解く必要があると思ったか理由も含めて教えてください。

上述の通り過去問対策は7月から開始しました。解いた年数としては、東大数学で 1点でも多く取る方法に掲載されていた13年分+最新年度の14年分は何度も解きましたが、それ以前の5年分も時間配分や解ける問題を選別するための本番っぽく解く練習のために解いたので結果的に20年分解いたことになりますね。

僕は東大の過去問を使って数学の対策をする戦略だったので、解けるなら何年分でも、とにかくたくさんの問題に触れたいと考えていました。

―過去問の使い方に関して、解く、答え合わせ、解説の確認、復習、解き直しそれぞれで自分なりに工夫していたこと、合格につながったと思うことを教えてください。

まず解けなかったら解答解説を読みますが、その時点で解説を読んでも理解できないものは解き直ししなかったです。というのも、東大数学は全ての問題を解けなくても普通に合格できます。難しすぎる問題にずっと時間を割いて何も得られない可能性があるため、あと少しでできそう、という問題のみ解き直しをしてましたね。

そうやってできる問題が増えてきたら、最初解説を見てもわからなかった問題も徐々に、解き直しをしていきました。

2005年第6問の求積問題なんかいい例です。置換積分の仕方がなかなか覚えられず、でもやり方だけ覚えて計算ミスしなければ解けると判断し、全部で5回くらい解いてやっと自力で解けるようになりました。

―東大数学の対策で本番の点数に直結して、ぜひ後輩もやった方が良いと思うこと、また結果的に点数に直結せずやらなくてよかったと後悔している対策を教えてください。

やはり過去問を夏から解いていたのはよかったですね。2005年第6問(これも求積問題)なんかは5回くらい解きましたが、夏から解いていると何回も過去問を解く時間が取れたのがよかったです。

後悔していることといえば、直前期に東大実戦の過去問など、いろんな問題に手を出し過ぎたことです。確かに本番の時間配分などの練習はできましたが、1問1問の復習時間をちゃんと取れていなかったんですよね。

1回解いてできなかった問題は1週間後に必ずもう1度解く、などのルールを設けていればよかったと思います。

―東大数学に関する過去問の使い方、対策に関して受験を終えた今だからこそ言える総合的なアドバイスをお願いします。

この記事では過去問を早くから解くメリットを前面に出してしましましたが、その前提としてはやはり基礎が重要です。

僕の場合はCANPASS数学1A2B/3をどの問題も最低2周、解けなかった問題は解けるまで解きなおし続けました。

青チャートなどなんでもいいので、「この問題集に載っていることは全て理解しています」と言い切れるくらい1つの問題集をやり続けて初めてその正しい効果が現れると思っています。

その領域に達するまで頑張ってください。

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