2017年04月01日更新

『練習すれば安定して点を取りやすい自由英作文対策に時間を割く』2015年度理科一類合格者の「東大英語の勉強法」

東京大学(理科-前期日程)(2015年版 大学入試シリーズ).jpg

合格者のプロフィール

年度 2015年(現役)
進学 東京大学理科一類
合格学部
  • 慶応義塾大学理工学部学問4
  • 早稲田大学創造理工学部
出身高校 私立サレジオ学院高校
センター試験
英語
190点
リスニング
50点
国語
156点
数学ⅠA
96点
数学ⅡB
100点
物理
100点
化学
92点
地理B
74点
合計
808点
圧縮
98.756点
2次試験
英語
77点
国語
38点
数学
60点
物理
24点
化学
42点
合計
248.756点
総合得点 338.756点 / 550点

―東大英語の各大問の目標点と、そのように設定した理由を教えてください。またその達成のために1番重要だと感じていたことを教えてください。

大問 配点 目標点
1(A) 8 5
1(B) 12 6
2(A) 15 10
2(B) 15 10
3(A)(B)(C) 30 22
4(A) 5 3
4(B) 15 12
5 20 12
合計 120 80

まず全体で335点/550点をとる事を最終的な目標として先に設定しており、自分は英数が得意だったことやセンター・数国物化で取れる現実的な点数を考慮した結果英語では80点を目標とすることになりました。

大問ごとに見ていくと、まず苦手だった1(B)や4(A)、5では半分くらいとるので精一杯だと思ったのでそこから決めましたね。あとは東大模試とかを受けた時の自分の得点割合を参考にして決めました。

最初は自由英作文も苦手だったのでこんなにとるつもりはなかったのですが、対策をしている中で自信がつき20点/30点は最低でも欲しいと考えるようになって変更した感じです。

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―1(A)要約問題の対策に使用したすべての教材とその使い方を教えてください。その参考書を選び、そのように使用した理由も含めてお願いします。

要約対策は要旨大意問題演習の一択でした。3月に駿台のチャレンジ東大模試を受けて、要約対策の問題集をネットで探したところ、多くの東大合格者がダントツで薦めていたからです。

毎日長文問題の音読と単語、文法、イディオムの暗記が日課になっていたので、それを崩さない範囲でなるべく時間をかけると1日に2問ずつペースでした。

また要約問題は2回解けば解答を覚えてしまうと思ったので、高3の1学期の間に1周、夏休みの間にもう1周する計画にしました。

―2(A)(B)自由英作文の対策に使用したすべての教材とその使い方を教えてください。その参考書を選び、そのように使用した理由も含めてお願いします。

使用したのはが『減点されない英作文』と学校の英語の先生にいただいたTOEFLの自由英作文問題を集めたプリントです。

まず自由英作文で得点するためには日本語を英訳する力と解答を構成する力が必要だと考え、高3の夏休みまでに前者の力を身に付けたいと思い、ネットで評判の良かった中でレイアウト・デザインが気に入った『減点されない英作文』を選びました。

前半には英作文するときに気をつけるポイントがまとめられており、後半は覚えておくと便利なフレーズ集のようになっていたので、それを同時並行で1日2ページずつ進めました。夏休みに入る前に1周はしておきたいと考えてのこのペースでしたね。

そして夏休みにもう1周して、秋になってからTOEFLの問題を使った自由英作文の対策を開始。元々は学校の英語の先生にいくつかの問題集で迷っていることを相談したら、TOEFLの問題が50問くらい載せたプリントをくださったのがきっかけでしたね、ラッキーでした。

こちらは自由英作文対策にかけられる時間を考えて、毎週2問ずつ解き、先生に提出して添削していただくのを繰り返しました

―3(A)(B)(C)リスニング対策に使用したすべての教材とその使い方を教えてください。その参考書を選び、そのように使用した理由も含めてお願いします。

リスニング対策は正直迷走してましたね。これも高3に入る前の春休みに入試までにどのような勉強をしようかと考えたんですが、あまり勉強することによって点に結びつくイメージがわかなくて。

ただ毎日少しでも英語を耳に入れたほうがいいのは間違いないと考え、とりあえずNHKのラジオ英会話を聞いていました。1日15分だから時間のかけすぎということは絶対に無いと思えたので。

これだけじゃまずいかもしれないと思ってはスピードラーニングを流したり、高2の頃にやったハイパートレーニング難関編のCDを聞いたりしましたが、結局あまり長続きせず。結局センターまでやり続けたのはNHKラジオ英会話だけでした。

―4(B)英文和訳対策に使用したすべての教材とその使い方を教えてください。その参考書を選び、そのように使用した理由も含めてお願いします。

英文和訳は高2の冬くらいから『合格に導く英語長文Rise 構文解釈 最難関大編』をやってました。

構文が取りにくい中文の和訳の問題をたくさん扱っている学校の英語の授業があり、そこで構文をとることの重要性に気づき、対策する必要があるなと思ったのがきっかけでしたね。

和訳問題集の中でこれに惹かれたのははほぼデザインでした。当時はまだ出版されて間もない問題集でしたし。

高2の冬ということでまだ時間は十分に割けたので1日に2問のペースで進めていました。1周目でできなかった問題に絞って春休みまでに2周目もした感じです。

―5総合問題対策に使用したすべての教材とその使い方を教えてください。その参考書を選び、そのように使用した理由も含めてお願いします。

まず長文問題全般に対する対策として『長文問題精講』と『速読英単語』を高3の春からセンターくらいまで使用しました。とにかく東大レベルの英文に目を慣らすこと重要だと思い、難しい長文をたくさん読みたかったのでこれらを選んだ感じです。

なので問題部分や単語帳としては使用せず、完全に音読用として使用しました。

この対策で模試とかでは長文問題で安定して得点できるようになったのですが、東大模試を受けても第5問総合問題に出てくるような小説・エッセイは全くもって苦手で。

これは別に対策が必要だと思い、小説・エッセイ対策に特化した唯一の問題集『河合塾東大英語対策シリーズ② 小説』を10月くらいから始めました。

早く終わらせて過去問演習に入りたかったので1日1問のペースで2週間くらいで終わらせてしまったと思います。

―本格的に東大英語の過去問対策を始めた時期と何年分解いたか教えてください。また何年分くらい解く必要があると思ったか理由も含めて教えてください。

東大英語の過去問ではありませんが、東大実戦模試の過去問は夏くらいから解いていました。きっかけは夏の東大実戦・東大オープンを受験して結果が40~50点と散々だったこと。

東大の過去問ではなく東大実戦を使用した理由は、本番よりも難しいと言われている東大実戦の方で慣れておけば本番は楽に思えるのではないかと思ったからです。

模試がない週末にやっていたので5回分全て解き終わるのに秋の東大実戦までかかりましたね。

センター終了後には東大の過去問を7年分解きました。

1(B)の空文補充と段落整序、4(A)の誤文訂正と並べ替えなど、東大英語は毎年少しずつ問題形式に変化が見られるのであまり古い過去問をやっても意味がないと思っていました。

だから赤本に掲載されていた7年分のみを解いた、という感じです。

―過去問の使い方に関して、解く、答え合わせ、解説の確認、復習、解き直しそれぞれで自分なりに工夫していたこと、合格につながったと思うことを教えてください。

東大英語では解く順番が大事だと思っていたので、毎回解く順番を変えて自分に一番あった順番を模索していましたね。例えばリスニングの質問文に目を通す時間が取れなかったら、リスニングの前にやっていた自由英作文と、リスニングの後にやっていた文法問題を入れ替える、みたいな感じ。

あとは学校などで部分的に解いたことがあった問題がある年度については、もっと昔の問題からその大問だけもらって、初見の問題を組み合わせて解いていました。

過去問対策において時間配分を重視していたからこその工夫でした。

そのおかけで本番は結局1(A)に15分、1(B)に10分、2に20分、3の質問確認5分と放送30分、4(A)に5分、4(B)に10分、5に20分という時間配分と順番で解き、自分としてはほぼ目標点で満足の77点を取ることができました。

―東大英語の対策で本番の点数に直結して、ぜひ後輩もやった方が良いと思うこと、また結果的に点数に直結せずやらなくてよかったと後悔している対策を教えてください。

一番うまくいったと思っているのはTOEFLの問題を使った自由英作文対策ですね。50問も解いたことで自由英作文に対する強い自信が生まれましたし、実際得点できるようなノウハウを学べたと思います

また普通の自由英作文対策の問題集って、いろんな大学に対応するために東大とは違う文字数・形式の問題も多いんですが、TOEFFLのは東大にたまたま近くて。本当にいい練習でした。

もしTOEFLのでいいのが見つからなければ、『もっと減点されない英作文』も東大に近くていいと思いますよ。

あとは問題集としては合格に導く英語長文Rise 構文解釈 最難関』と『減点されない英作文』は入試で役に立つ知識が多かったので、使ってよかったと思ってます。

後悔していることは『要旨大意問題演習』『長文問題精講』『速読英単語上級編』『精読の極意』と、同じ長文系で多くの問題集に手を出しすぎた点ですね。

要約のはそのまま長文問題としても使えたのに、要約対策としてしか使ってなかったのは本当にもったいないことをしたと思っています。

今もう一度受験対策をするならまずは『要旨大意問題演習』『長文問題精講』に絞り、時間があったら『速読英単語上級編』とかにいくって風にしますね。

―東大英語に関する過去問の使い方、対策に関して受験を終えた今だからこそ言える総合的なアドバイスをお願いします。

一番伝えたいことは、自分の血となり肉となるまで徹底的に問題を勉強してほしいということです。僕は上に書いたようにたくさんの問題集を使ったわけですが、どこかで「その問題集をやること」に気持ちが向いてしまっていた気がします。どれもどんな問題が載っていたかを答えてって言われても、曖昧な回答しかできない。

そうではなく「この問題集に載っている問題のことだったらどんなことでも答えられる」くらいのレベルまで徹底的にやりこんだほうが伸びると思います。

僕の場合自由英作文対策で50問解いたわけですが、50問に意味があったのではなくどれも本気でいい解答を考え抜いていたから自分のものにすることができたんだと思っています。

「どれだけの問題を解けるか」ではなく、「1つの問題からどれだけ多くを学べるか」を大切にして、東大合格の鍵を握る英語対策を頑張ってください

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