2017年03月25日更新

最大75分間で全問解けるかがすべて。現役合格するための東大化学戦略を考える

スクリーンショット 2017-03-22 18.25.41

東大化学は2017年に傾向が大きく変化

東大化学は例年第1問が理論化学、第2問に無機化学・理論化学、第3問に有機化学が出題され、また大問3つすべてがⅠ・Ⅱの中問に分かれていましたが、2017年度入試にその構成が変わりました。

具体的に、第1問が有機化学、第2問が理論・無機・有機化学、第3問が理論化学となり、第2問と第3問のみⅠ・Ⅱの中問に別れる形。

問題の順番が変わること自体は別にいいですね。実際に受けた受験生はかなり動揺したことだろうと思いますが。ただ問題数がかなり減り、また難易度も落ちたのは注目すべきです

もちろん2018年以降はまた難化する可能性もありますが、構成まで変えてきたところから見ると何か受験生に求める力が変わったことを示しているようにも個人的には見えます。

いずれにせよ理科のもう1教科(物理の記事で説明しましたが、物理・化学選択を推奨します。)と合わせて150分で解かなければならないので、時間配分などの戦略立てが重要なのは変わりありません。

東大全科目の中で試験時間の使い方がもっとも重要なのが化学

東大の理科は物理・化学・生物・地学の4科目の中から2科目を選択し、120分の間にその2科目に解答する、という形式になっています。試験時間と配点は以下の通り。

科目 試験時間 配点
国語 100分 80点
理系数学 150分 120点
理科 150分 120点
英語 120分 120点

極端に得意でも不得意でもない理一・理二受験生の目標点は物理化学それぞれで40点取り、合計で80点程度だと思われます

Sponsored Links

化学の大問構成と過去の出題内容

冒頭で説明した通り東大化学は2017年度の問題で形式が変化したので、2016年度以前はあくまで参考レベルです。ただ基本的には過去問に従って対策するしかないですから、頻出分野に苦手がある人はその分野を優先的に復習した方がいいでしょうね。

以下傾向の説明は、2016年度以前について触れていきます。

まず第1問から。理論分野がメインではありますが、扱われている題材に関連して無機の知識も必要なので、理論化学を勉強し終わったからやってみよう、と思っても解けませんので注意を。電離平衡、中和滴定、化学平衡、気体など満遍なく出題されてきています。

年度 第1問出題内容
2017 C4H6O2の異性体、アクリル系繊維、吸水性高分子
2016 Ⅰ:再結晶,硫酸ナトリウムの無水物・十水和物の溶解
度,温度変化と溶解平衡 

Ⅱ:分子間力と沸点,一定圧力下でのヘキサン・水・窒素の混合気体の冷却
2015 Ⅰ:二酸化炭素の状態変化、気体の溶解度

Ⅱ:酢酸の電離平衡、鑑賞駅、塩の加水分解
2014 Ⅰ:水素ガスの製造と貯蓄に関する問題

Ⅱ:ヨウ化水素の生成の反応機構
2013 Ⅰ:中和滴定、電離平衡(緩衝液、指示薬)

Ⅱ:化学平衡の法則、平衡の移動

次に第2問の過去5年間の出題内容は以下のようになっています。第1問同様無機と理論の両方の知識を要求してきてますね。ただ酸化還元反応に関する問題の出題率が高く、この分野は優先的に復習すべきです。

年度 第2問出題内容
2017 Ⅰ:塩化銀の感光性、銀鏡反応、陽イオンの分離、炎色反応、硫化物の分離 

Ⅱ:窒素の酸化物、二酸化窒素と水の反応、硫酸の製法、二酸化窒素の電子式と会合
2016 Ⅰ:電子式と分子の形,グラフェンと窒化ホウ素の構
造,凝固点降下

Ⅱ:化学結合,イオン半径とクラウンエーテルの空隙の大きさ
2015 Ⅰ:酸化還元反応と滴定

Ⅱ:ハロゲンの単体と化合物、酸化還元反応を利用した水の定量
2014 Ⅰ:酸化還元反応と滴定

Ⅱ:金属塩の溶解熱と溶解度
2013 Ⅰ:金属の溶解と沈殿、キレート剤を用いたイオンの溶媒抽出、電解精錬

Ⅱ:結晶の構造と性質、オゾンの生成、大気中の14Cの割合、分子の極性

最後に第3問。2000年代は構造決定ばかり出題されていましたが近年は減り、代わりに高分子や実験方法に関する問題が増えてように思います。

年度 第3問出題内容
2017 Ⅰ:鉛蓄電池、電気分解、気体の水上捕集 

Ⅱ:アンモニア合成の気相平衡
2016 Ⅰ:芳香族化合物の構造決定,実験操作

Ⅱ:アドレナリンとその阻害剤(プロプラノロール)および受容体,化学平衡
2015 Ⅰ:アルコールの脱水、アルケンの酸化

Ⅱ:アゾベンゼンの幾何異性体、オレンジⅡの合成と反応
2014 Ⅰ:D-グルコースとその重合体

Ⅱ:ナイロン66、温度応答性高分子
2013 Ⅰ:芳香族ポリイミドの合成

Ⅱ:アミノ酸の性質、アドレナリンの合成

参考ページ:河合塾HP

試験時間の使い方

先ほど確認した通り化学の配点は60点、試験時間はもう1つの理科の科目(この記事では面倒なので以下物理としておきます。)と合わせて150分です。

なので単純に考えれば化学にかけていい時間は75分ですが、化学は本当に分量が多いので、物理60分、化学75分くらいで解ければ理想。そのうえでもし時間が余ればまた物理に戻ってくればいい話なので。

そしてかける時間が短い物理の方から解く方が、早い段階で次の科目に入れるのでいいと思いますが、この順番は自分の得意不得意とか、実際に解いてみた感覚で戦略を立てた方がいいですね。

2017年は第1問の中問が無くなりましたが、各大問で考えれば25分程度で解くことが化学の目標になります。

他大と問題の傾向が全く違うため、東大化学は過去問を使って勉強するのが重要

東大化学レベルの問題集としては『理系大学受験 化学の新演習』などが挙げられますが、正直レベルは同じであっても傾向は全く違います。東大ほど文章量がある化学の問題他大では絶対ないので。

計算が難しいだけとか細かい知識まで聞いてくるのではなく「長い説明の文章の中から必要な情報を取り出してくる力」をつけるためには、東大過去問演習が最重要になります

2000年代前半まではあまり文章量が多くなく今とは傾向がやや違いますが、それでも新演習とかをやるよりかはよっぽど東大化学の対策になるので、『東大の化学25カ年』は必須ですね。英語や国語は25年分もやる必要はないですが、化学は絶対にやるべきです。

有機無機の暗記はセンターまでに完璧に復習し、センター後に「酸と塩基」「酸化還元」「気体」「溶解度」「平衡」などを復習するのがもっとも効率的

基本的に東大志望者はセンター物理化学の心配をする人はいないと思いますが、センター化学は物理と違って、東大の過去問だけやってても満点は取れないと思います。無機とかの暗記はセンターでも結構細かいとこまで聞いてくるので。

なので少しでも効率よく勉強するために、センター前に無機・有機の暗記要素を徹底的に復習して、センター後は忘れない程度に復習すればいいくらいにしておいたほうがいいです。

平衡とかの理論化学は東大化学の圧倒的に難しいので、センター前はセンターの過去問を解くくらいにとどめておいて、センター後にセミナーや重要問題集を使って復習するのがベストだと思います。

【PR】今なら「スタディサプリ」が実質3ヶ月無料!

志望校対策を本格的に行っていく高3生は志望校対策講座として、高1,2生は早期の志望校対策・受験対策として試しておきたいのが「スタディサプリ」。

スマホ、タブレットでプロの予備校講師の授業が見放題、GMARCHや早慶、国立の志望校別対策の講座やセンター対策講座、高1、2年生向けの通年講座もあります。

『月額980円(=問題集1冊分の料金)のみ』『今なら1ヶ月無料+Amazonギフトカード2,000円がもらえる』のでとりあえずプロ講師の授業がどれだけ学校や一般の塾・予備校の授業と違うか体感してみると良いかと思います。

スタディサプリ

スタディサプリ

この機会に超一流プロ講師の通年講座、志望校別対策講座などの各教科の授業を見てみてください!

スタディサプリ スタディサプリ