2017年03月25日更新

【大問別】70点以上を安定してとって現役合格のための「東大英語対策のポイントと勉強法」

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早くから東大英語を捨てて理社に逃げてる人は合格の可能性がほぼない

特に理一・理二志望に多いですが、夏前の早い段階から英語を捨てて数学や物理化学で点を稼ぐスタイルを選択する人がいます。

もちろん捨てるの度合いにもよりますが、東大2次試験においては「捨てる」という考え方自体なるべくしない方がいいですね。

というのも特に数学の理系数学2013年、文系数学2015年のように急激に難しくなることがあるから、教科を絞るのはそれだけ不合格のリスクが上がります

東大英語の配点、試験時間

理科一・二・三類

科目 試験時間 配点
国語 100分 80点
理系数学 150分 120点
理科 150分 120点
英語 120分 120点

文科一・二・三類

科目 試験時間 配点
国語 150分 120点
文系数学 100分 80点
社会 150分 120点
英語 120分 120点

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東大英語の大問構成

大問 配点 内容
1(A) 8点 1ページ分くらいの英文を読んで、おおよそ60~90文字くらいの日本語で要約する。
1(B) 12点 2ページ分くらいの文章の空欄に選択肢の文章を入れていく。2016年は選択肢が2、3文に及んだ。
2(A) 15点 自由英作文。絵を見て答える形式が多かったが、最新の2017年は違った。
2(B) 15点 自由英作文。2(A)よりもやや難解な問題であることが多い。
3(A)(B)(C) 10点x3 リスニング。3パートに分かれており、基本的には15問すべてマーク式。
4(A) 5点 文法問題。誤文を訂正するタイプの問題(2016、2017)や、整序問題(2015)など、年度によって変動が大きい。
4(B) 15点 和訳問題。1つの文章から3文に下線を引かれる。そのうち1文以上で指示語が何を指すのかを問われる。
5 20点 総合問題。他大とは違い、エッセイや小説が使われることが多いが、近年は小説は出題されず。一部マーク式。

ただし配点は各予備校の模試に基づく予想であり、東京大学が公表しているものではありません。また2017年入試を想定しています。

東大英語分野別勉強法

単語

東大英語と早慶の英語をどちらも解いたことがあれば感じていたかもしれませんが、単語のレベルだけで言ったら早慶の方が上です。ただ東大の第5問で小説とかエッセイでは確かに難しい単語はあまり出てきませんが、なぜか読みにくいと感じるはず。

これは省略が多いこと以外に、簡単な単語があんまり見かけない意味で使われてることがあるから、という要因があります。

なので例えば速単上級編やターゲット1900を全部覚えようとするよりも、ターゲット1900で言ったら1500くらいまで覚えたら、あとはすでに知っている単語の意外な意味を覚えていくべきです。

意外な単語をたくさん覚えるために速単上級編を使ったり、辞書を使って覚えまくったりする人もいると思いますが、経験上あまりいい覚え方ではないですね。まあ自分でノートにまとめたりしたところで覚えられないです、多すぎて。

ならば少ない数でもいいから確実に覚えている単語・意味を増やしていく方が得点には結びつきます。なので意外な単語の意味は、長文を音読する中で覚えていくべきです

音読は読解力・速読力につながるだけでなく、単語やイディオムも意味を覚えられていないとスムーズにできないので、自然と覚えることになります。

特に東大の第5問に出てくるような単語の意味を覚えたいなら、長文問題精講が最もあの古風な雰囲気に近いです。

後は当然ですが東大の過去問の第5問を音読すること。まるで日本語の文章を読むくらいにスラスラ音読できるまで読み続ければ、当然単語の意味も覚えられます。

読解力、精読力

1(A)や1(B)では、他大学の一般的な入試問題でも問われるような、長文読解力が必要になります。読解力というと何を指すのか曖昧になりますが、要は問題で出てくる文章が難しいと感じなくなればいいんですよね?

そのためには、いつもそのレベルよりも難しい文章を読んでいればいいわけです。つまり1(A)や1(B)で出題される文章よりも読みにくい文章を使って日々音読をする、ということになります。

といっても東大の文章のレベルは充分高いですから、やはり音読の題材としては『速読英単語上級編』や『長文問題精講』そして東大の過去問『東大の英語25ヵ年』を推奨します。

英文和訳

4(B)で出題される文章にもあまり見かけない意味を持つ単語が含まれているので、前提として先ほど単語の勉強法で書いた通りレベルの高い文章を音読する中で覚えていく必要があります。

結構1個の単語の意味が分からないがために全体が全く違う意味にとらえてしまうことが少なくないので、単語は4(B)対策を考えてもかなり重要ですよ。その上で和訳するために必要な力を考えると、構文解釈できるかどうかです。

つまり主語がどれで、動詞がどれと見抜けるかどうか。これにはそもそも省略や倒置のルールを知っていたり、thatには関係代名詞、接続詞、同格、…があるといった知識を身に着けなければいけません。

もちろん過去問を解く中で個別に覚えていくのでも大丈夫ですが、『合格へ導く英語長文Rise構文解釈』などの構文解釈系問題集を1つ選んで体系的に学んでいくのも一つの手かと思います。

必須というわけではないので、特にいつも3問中1問解けるか解けないかくらいで困っている人には推奨します。

リスニング

リスニングは、とにかく英語を聴いている時間を多くとる必要は最低限あるでしょうね。ただ音読用に何かCDや問題集を買うよりも、音読と連携させた方が効率は上がりますよね?

何も考えず聴いているよりも、すでに読んだことのある文章を聴いていた方が音も頭に残りやすくなります。具体的に使う問題集はやはり速単上級編などでいいと思います。

英作文

2(A),2(B)で得点できるようになるためには、2つのステップを踏むことになります。

  1. 指定英作文が解ける
  2. 問題文に対し日本語で解答を構成できるようになる

1.の方は学校で英作文の問題集などを使っていれば、その問題で使える表現を覚えてストックしていく。もし学校でないのであれば、『減点されない英作文』などにフレーズ集がありますから、それを覚えていくことになります。

2.の方は、まずは構成パターンを知ることです。例えば理由を複数挙げる「理由並列パターン」や一度譲歩して主張を強める「主張+譲歩+逆説パターン」など。他にも具体例を列挙するなど、問題の内容や指定語数に合わせて書き方を変えることができると、問題に関係なく2(A)(B)を得点源にできます。

しかし最終的にはとにかくたくさんの問題を解き、先生に採点してもらうことが一番のカギです。東大の過去問では限りがあるので、TOEFLの問題を使うのもアリ。僕の場合は毎週1問解いて先生にノートを提出し、結果50問近く解きました。

ここまでやってもまだ不安はありましたが、本番の試験では2(A)(B)が難化したにも関わらず、その日一番出来がよかったと思っています。

東大英語大問別の解き方

1(A)要約

目標解答時間は12分、予想配点は10点。問題を読みながら考えるのは、「結局何を言いたい文章なのか」(=主旨)ってことです。文章には必ず伝えたいことがあります。そして主旨がわかったら、それを論理的に説明するためには、「自分だったらどう説明するか」ってことを考えます

その時に本当にゼロから考えるのではなく、文章中に書いてあったことを題材にすればいいわけです。そして指定された文字数に拠ってその根拠の数を合わせることになります。

1(B)空文補充、並べ替え、段落整序

目標解答時間は10分、予想配点は10点。基本的に解答スピードを上げるためには、先に選択肢の方を読んで覚えておくことです。そうすれば読んでいて穴のとこに来たら思い出して解答すればいいだけなので。

2016年のように選択肢の文章が長い場合には読んでも内容を覚えにくいと思うので、その時は空欄を除いて本文を読んだ後に選択肢に目を通す順番にするしかないでしょうね。ただこの問題は分量のわりに配点が低い予想ですし、記号式なので最後に解くことを推奨します。

2(A)(B)自由英作

目標解答時間は10分x2、予想配点は10点x2。解答には4ステップを踏みます。

  1. 自分の意見を定める
  2. 意見を説明するパターンを選択
  3. パターンに従って日本語で内容を考える
  4. 英語で解答

例えば2017年の2(A)で考えると、

1.「キャンパスに古い建物が多いから、新しくした方がいい」という意見を決める。ここでは後々理由を書きやすいことだったり、小学生が思いつくような単純な意見を持つことが重要。

2.キャンパスが古いというのは伝統を引き継ぐというプラスの面があるので、これを譲歩に使えると判断し、「主張+譲歩+逆説パターン」を選択。

3.このキャンパスは古い建物が多いから、新しくした方がいい。なぜなら近い将来に東京でも大きな地震が起こる可能性が高いからである。たしかに伝統的な建物を保存することも重要である。しかし人命が最重要である…みたいな方向で行くと決める

4.ここでやっと英文を書いていくことになります。

3(A)(B)(C)リスニング

目標解答時間は10分、予想配点は10点。

本番で出来ることは、先に設問と選択肢に目を通しておくことだけですね。すべての選択肢に目を通すために5分は取っておいた方がいいかと。他の問題を解いていると、リスニング5分前になってもつい解き続けてしまいがちですが、ここは眼を通しておくのと見ないのでは大きな差です。

4(A)誤文訂正

目標解答時間は8分、予想配点は5点。4(A)は配点が高くない可能性が高いので、よくわからなくてもあまり時間をかけずに解答していく方が最終的に得点は上がると思います。難易度高いわりに点が来ないんですよね、この大問は。解答順も最後の方でいいのではないでしょうか。

4(B)和訳

目標解答時間は15分、予想配点は15点。東大英語は時間が厳しいので可能なら下線部のところだけを読んで訳していきたいですよね。ただ結局のところ周りの部分も読んだ方が意味を取るヒントになってるので、下線部以外の本文も読むべきだと思います。

5総合問題

目標解答時間は20分、予想配点は20点。設問に先に軽く目を通して本文を読んでいくことになりますが、最初からスピードを意識しすぎないようにすべきです。小説だと本当に何の話か分からない場合も多いので、まずは何の話なのかを見極め、それがわかったら徐々にスピードを上げていくのが無難かと。

説明問題と和訳問題は配点が高いのでここを両方落とすことがないように、多少時間かかっても解くべきです。

時間配分、解く順番

結局自分が一番得点できる、解きやすい順番・時間配分を過去問を解く中で見つける必要がありますが、あくまで1つの案として提示します。

1(A)(12分)→2(20分)→4(A)(8分)→3(35分)→5(20分)→4(B)(15分)→1(B)(10分)

この順番のポイントとしては3つです。

  1. 分量のわりに配点が低く、記号式の1(B)を最後に
  2. リスニングの前後でまたいでもいいように、前半最後に4(A)
  3. リスニングの始まる5分前から設問・選択肢に目を通しておく

1.について。大問別のところに書いた通りです。最後時間が無くなったとき、記述式だとすぐに回答できませんが、記号式ならあてずっぽでも書けるので。

2.について。リスニングの前に例えば5を解いていると、もし前半にすべて終わらなかった時、リスニング終了後にもう一度解くことになりますよね? しかし30分経過していますし、リスニングに集中した後なので、前に読んでたことを忘れてしまうんですね。

だから4(A)や4(B)なら1問ずつ独立しているので、リスニングの前に解く問題として適していると言えます。

3.について。これも大問別解き方に書きましたが、リスニングの前に5分かけてしまってもいいのですべての設問・選択肢に目を通し、何の話なのか、どこに集中して聴くのかを見極める必要がありますね。

も参考にしてより具体的な解き方を決めるようにしてください。

東大英語対策にオススメの参考書・問題集

ここまで書いてきましたが、使える参考書をまとめて紹介します。

ターゲット1900

メインの単語帳として使用します。単語力のところで書きましたが、東大英語対策では1900個をぼんやり覚えるよりかは、1500個を完璧に覚えた方がいいです。下に書く速単上級編も使いたい人がいるかもしれませんが、速単上級編に乗ってる単語はさすがにレベルが高すぎるので、単語帳としての利用はあまり推奨しません。

速読英単語上級編

上に書いた通り、単語帳としては使用しません。長文対策の音読用としての利用と、CDを使ったリスニング対策に利用します。このレベルに長文、リスニングが慣れたら本番もビビらずに解けるようになるので。また多義語BOXなどの特集も便利です。

英語長文問題精講

これも5の総合問題対策の音読用に利用します。この問題集のいいところは50問という大量の文章が載っていることです。なので音読用の文章はこれに載っている文章だけで十分かもしれません。

問題集なので1文1文設問がついていますが、個人的には解かなくていいと思っています。東大の問題形式とはだいぶ違うので。文章はかなりハイレベルなので、センターで180点以上取れるようになってからの方が無難です。

長文問題精講使用者による使い方も参考にしてみてください。

減点されない英作文/もっと減点されない英作文

自由英作文の勉強法のところで書きましたが、まずは指定英作文を解けるようにならないといけません。『減点されない英作文』では受験生が犯しやすいミスとそれを防ぐための書き方、さらに使いやすい構文や英訳しにくい単語集などがまとまっていて、使いやすいです。

そして自由英作文対策として『もっと減点されない英作文』を推奨します。自由英作文の問題集は他にもいくつか出版されていますが、中でもこの問題集は載っている問題が東大の自由英作文の問題に近いからです。それに30問とボリュームもあるので。

要旨大意問題演習

要約問題の問題集として最も有名で、東大英語対策としてはこれで必要十分。要約の方法がそもそもわからない人はぜひ使ってほしいです。こちらも十分な量の問題が載っていますし、何より解答・解説が丁寧なので独学している人にはありがたいと思います。

単語帳については東大合格者が書いた参考書レビューを載せるので、読んで見ると具体的なイメージが湧くと思います。

過去問の使い方

基本的には過去問を使って勉強するイメージです。ただ時間との勝負なので、本番と同じように解くためにとっておきたいかとも思います。最新2,3年分くらいは時間配分の練習で使ってもいいかもしれませんが、本番と同じように解いていたら早く解けるようになるわけではないのは注意です。

結局は1つ1つの大問を解くスピードが上がらなければ時間は大して短縮できないですよね? もしどうしても本番形式で練習したいのであれば駿台や河合の模試過去問集を買えばいいので、やはり『東大の英語25ヵ年』などを使って勉強していくのでいいと思います。

時期別東大英語対策

~高2

高2の間はとにかく英単語、イディオム、文法の勉強に時間を割くことです。具体的には単語帳と文法問題集の2冊を徹底的にやり込むこと。多くの高校で小テストをやっていると思うので、その場合は毎回確実に満点を取ってください。

小テストがない場合は、見ているだけだとつい覚えた気になってしまいがちなので、なるべく隠して答えるとか、テスト形式になるようにして定着を確認してください。単語やイディオムはやってないと忘れてしまう者なので高3以降も使用しますが、もうそれをメインにしている時間はありません。

高3の東大英語対策が円滑に進むかどうかは、この高2の時期の暗記のストックにかかっています。

高3の1学期

まだ具体的に大問ごとに対策を取ることはしませんが、準備段階に入ります。速読英単語上級編や英語長文問題精講で毎日音読し、読解力の向上と単語・文法事項の復習をしていくのがメインです。

同時に自由英作文の前段階として指定英作文に強くなるために、『減点されない英作文』などで、英作文で使えるフレーズや構文のストックをつくっていきます。

高3の夏休み

当然毎日の音読は続けますが、『要旨大意問題演習』を使って1(A)要約問題の対策を始めます。また東大の英語25ヵ年を使って和訳問題などの対策もこの時期にスタートできるといいと思います。また速単上級編のCDを使ったリスニング対策も夏から始めてください。

秋からだと、「もう伸びなくないか?」という疑念が出始めるので。夏には東大模試を受けることになるので、大問によってはこの段階で取れるようになるものもあるかもしれません。

高3の2学期

基本的には夏休みの勉強を続けますが、自由英作の問題をたくさん解いて、先生に添削してもらうのは2学期に入ってすぐから開始した方がいいかと。この時期だと理科社会にも結構時間を割かないといけなくなるので、英語は「これから伸ばしていく」というよりかは「キープする」イメージになってきます。

高3のセンター試験直前

マーク模試などの出来に拠りますが、4,5年分くらいはセンターの過去問も解いておいた方がいいと思います。受験では本当に失敗してはいけないので、ここは慎重に。センター英語の対策はとれたとしても、理系なら社会、文系なら理科の詰めがあり、意外と時間はありません。

英語の勉強は、ここもいかに最小の時間で自分の実力をキープするかです。キープする方法としては、ここでもやはり音読が一番だと思います。

高3のセンター試験後~2次試験直前

直前期には時間配分や解く順番などは決まっていると思うので、あとは小さな得点アップを積み重ねたり、すでに覚えたものを復習して定着度を上げるイメージです。例えば単語帳や文法問題集をもう一度やり直すなど、しばらく手を付けられていなかった問題集の復習とかはかなりおすすめです。

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