2016年06月11日更新

『過去問を問題集のように扱い、何度も解いて東大数学に慣れる』東京大学理科一類合格者の高3夏休みの数学勉強法

東大数学で1点でも多く取る方法 理系編.jpg

合格者のプロフィール

年度 2015年(現役)
進学 東京大学理科一類
合格学部
  • 慶應義塾大学理工学部学問4
  • 早稲田大学創造理工学部
出身高校 神奈川県私立サレジオ学院高校
センター試験
英語
190点
国語
156点
数学ⅠA
96点
数学ⅡB
100点
物理
100点
化学
92点
地理B
74点

―夏休みに入る前の時点での第一志望、各教科の状況・課題と夏休みの「コンセプト・目標」を教えてください。

第一志望はすでに東大理一に絞っていました。

第1回全統マーク模試の偏差値が、英語 75.7、数学 73.0、国語 63.7、化学 79.8、物理 75.1、地理B 55.0、5-7理系 72.7。

第1回駿台全国模試の偏差値が英語 70.9、数学 75.5、国語 68.0、化学 58.6、物理 65.0、英数国理2 71.5。

理科は英数よりも短期間で仕上げやすいということを聞いていたので、基本的には夏までは英数をメインに、秋以降は物理化学をメインに勉強しようと考えていました。

しかしまったくやらない時期を作るのは危険だと思い、あくまでメインの勉強を英数から物理化学に移すイメージは持っていましたね。

ですので夏休みは英数はなるべく東大の入試問題レベルを解けるレベルまでもっていき、物化はまだ授業で習っただけの既習範囲を、重要問題集で入試に近づけるという目標を立てました。

―夏休みに入る前にあなたが数学で抱えていた課題と、その上でどのような目標を掲げたかを教えてください。

正直言うと駿台模試などのハイレベルな模試でも悪くない成績を取れていたとは感じていました。

しかし3月に東大の最新の入試問題を解いて数学で30点しか取れず、「東大の問題は、他の模試や問題集の問題より桁外れに難しい」というイメージがついてしまっていたと思いますね。

もともと過去問は11月くらいからやるものだと決めつけていましたが、ネットで夏から過去問を解いて高得点を取った先輩の合格体験記を読み、また自分の課題を解決するためにも「東大数学の過去問を何度も解いて東大数学に慣れる」のを目標にしました

―夏休みに取り組んだ全ての数学の問題集とその使い方・ペース・勉強法を具体的に教えてください。

目標達成のため、13年分の過去問が解説されていた『東大数学で1点でも多く取る方法 理系編』を毎日1問ずつ解きました。まだ夏でしたし、「いつまでに1周する」とかより「1日1問、本気で向き合いたい」と思ってましたね。

ただ、過去問のハイレベルな問題ばかり解いていると基礎の部分を忘れてしまう可能性があったので、過去問以外に6月までに使ってきた問題集の復習も毎日やりました。

具体的に、『国公立標準問題集CanPass数学1・A・2・B』を1日4問、『国公立標準問題集 CanPass 数学III』を1日2問、『ハイレベル 数学I・A・II・B の完全攻略』を1日1問解いて、これら3つを夏休みの間に1周ずつできるペースです。

―夏休みに取り組んだことが秋以降どのように役立ったか教えてください。

一番の効果は、自分がいずれ解くことになる過去問の全貌を早いうちに知ることができたことですね。

直前に過去問を解いて大きな苦手が見つかったとしても、その対策をとる時間が取れなければ意味がありません。自分は入試本番までの間に、間違え続けた問題は最高で5,6回も解き直す時間がありました。

また理系は秋以降物理化学に時間を取られる中で、数学の過去問1問1問向き合うのは時間的にも精神的にも難しいと思います。

しかし夏にやっていたおけば秋は過去問の2,3周目になるので、過去問に振り回されずに両立することが出来ました。

―最後に大学受験を終えてみて、秋以降に数学の偏差値を伸ばすために夏休みにやるべきだと思うことを教えてください!

東大受験生にとって何よりも重要な模試は、東大実戦や東大オープンといった冠模試ですよね。

そういった模試では東大の過去問を分析して作問するわけですから、過去問を問題集のように使って何度も解いて入れば、当然冠模試でも得点しやすいです。

模試で高得点を取るのが最終目標ではないのが注意ですが、夏から早めに過去問を解いておけば模試でも有利です。

また過去問をやることで自分に足りないものが新しく見つかりやすいです。自分の場合、不等式の証明がとても苦手なことに気付かされました。

東大数学と自分のギャップを感じている人ほど、過去問を早くから問題集のように使って練習すべきだと思います。