2016年07月13日更新

『授業で基礎力を身につけたら後先生を利用するのが重要』東京大学文科一類合格者の高3の数学の授業の受け方

スタンダード数学演習1・2・A・B受験編 2014.jpg

合格者のプロフィール

年度 2016年(現役)
進学 東京大学文科一類
出身高校 兵庫県私立白陵高校
センター試験
英語
192点
国語
190点
数学1A
91点
数学2B
100点
化学基礎
42点
生物基礎
50点
日本史
94点
世界史
91点

―高3の数学の授業(演習を含む)で扱った教材を全て教えてください。

二次試験対策の授業で使っていたのは『スタンダード数学演習I・Ⅱ・A・B (受験編)』です。

入試基本レベルのA問題は高2~高3の春までで一周し、発展・応用レベルのB問題を中心に取り組んでいました。一回の授業でだいたい2,3題の解説というペースでしたね。

センター試験対策の授業では『ニュースタンダード数学演習I・A+Ⅱ・B(受験編)』を使っていました。見開きの左半分のページは各大学の二次試験の基本問題が集められており、右半分のページには穴埋め形式のセンター試験の改問題が載っているというものでした。

冬休み明けからは大学の過去問で復習に適した問題など、先生がプリントしてきてくださったものを解いていました。

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―高3の数学の授業の「予習の仕方」について具体的に教えてください。

『スタンダード数学演習Ⅰ・Ⅱ・A・B(受験編)』の問題はA問題でも難易度が高く、宿題に出されても解けないことが多かったです。

そのため問題を読んで自分がどういう方針で解こうとしたのかを書き留めておくようにしていました。

授業で自分の方針が的外れだったのか惜しかったのかが分かるようにです。

解説を聞いても分からない場合は先生に提出して添削してもらっていました。

逆に『ニュースタンダード数学演習Ⅰ・A +Ⅱ・B (受験編)』の問題は解けて当然だと先生にも言われていたので、制限時間を決めてその時間内に解くようにしていました。

また解いている中でど忘れした公式などがあったときはすぐに教科書で確認して赤ペンでノートにメモするようにしていました。

冬からの二次対策向けの問題は自分の力だけでどこまで解けるかに重点を置いていました。宿題の量も少なくなり一問一問が丁寧に解ける状況だったので、とりあえず答えを出すというつもりで問題に向かっていました。

―高3の数学の「授業の受け方」で意識していたことを具体的に教えてください。

授業はクラスメートが順番に板書し先生がその板書を採点・解説するような形式で進みました。なので解説が始まるまでは板書を見て自分の解き方の方針と同じかどうかを確認していました。

解き方が同じで答えが違った場合はすぐにノートを見直して計算ミスを見つけて印をつけるようにしていました。解き方が全く違う場合はノートの右半分に作っておいた余白に解説を全部書き写すようにしていました。

特に『ニュースタンダード数学演習Ⅰ・A +Ⅱ・B (受験編)』の授業の解説では様々な解法や早く解くための裏技が紹介されたので、色ペンでメモして復習の時にすぐ目に入るようにしていました。

こうしておけば他の問題を解いていて、前似たような問題を解いたなと思ったときにノートを振り返ればその解法を再確認しやすいので。

また全く分からなかった問題、解けそうで解けなかった問題、計算ミスした問題の問題番号のところにそれぞれ☆、◎、○の印をつけて種類分けをしていました。

同じ「出来なかった」でもこの3つは質が全然違うと思うんです。復習するときに自分がどう出来なかったのかを意識することも大事だと思います。

解けなくて悔しかった問題のところは印の筆跡が濃かった記憶があります(笑)

―高3の数学の授業の「復習の仕方」について具体的に教えてください。

まずノートを振り返ったりすることなく、印のついている問題の解き直しをしていました。

解けたら上からチェックをつけて合格扱いにして、解けなかった場合は「ノートの解き方を見る→すぐノートを閉じる→もう一回解けるかやってみる」を解けるようになるまで繰り返してました。

これは新しい問題にあたったときに2つ以上のやり方が思い浮かぶように、できるだけ多くの解法を身につけておこうと思ったからです。

また授業で忘れてしまっていた公式が出てきたときは教科書に立ち返って公式の証明を見直していました。自分で証明できるように何度もルーズリーフに書き出していました。

―高3の数学の授業は志望校の数学に役立ったと思いますか?その理由も含めて教えてください。

役に立ったと思います。

高3の始めに、数学の先生に「問題を見たときに頭の中でその問題の類題を探して解こうとしている。それでは大学入試は解けない。」と言われたんです。それをきっかけに自分の頭を使って解こうとするようになりました。

その時授業の勉強で基礎ができていたのですんなりと「自分で考える」応用的な勉強に集中できたんです。

また、もともと数学が苦手で解く前から諦めてしまいがちだった私ですが、先生に何度も質問に行き添削していただくうちに自分の解き方がすべて間違っているわけじゃないということに気づきました。

東大の数学は考え方のプロセスが評価され、諦めずに解き進める姿勢が大切だったのでこの発見は大きかったと思います。

―大学受験を終えてみて数学の授業をより効果的に活用するにはどうすれば良いと思いますか?その理由も含めて教えてください。

授業を受け身で聞くだけでなく積極的に関わっていくことが最も効果的だと思います。そのために先生をいい意味で利用しましょう!

私は高3の夏ぐらいまで一人で考えて一人で解説を理解する勉強スタイルを続けていました。この期間は時間を無駄にしていたなと今では後悔しています。

先生に質問すればそれまで自分では「分かっている」と思っていても実は理解できていなかったところなどが発見できます。

それに「どうせ間違っているだろう」と思っていたものも、実際は遠回りしていただけで合っていたことにも気づくことができます。

苦手だと自信をなくし、やる気も失せてしまいがちです。

でも先生のような頼れる存在にアドバイスをもらったりする中で自信をつけることができます。

また先生は常に自分の知らないことを教えてくれる存在なので一人で解くよりもずっと成長できます。

―最後に受験生に学校の数学の授業に関するアドバイスをお願いします!

学校の授業の進度では受験に間に合わないと思って、自分で問題集を買って解いたり塾に通う人もいると思います。

でも+αで何かするより日々の授業で出される宿題をしっかり自分で解いて丁寧に解説を理解していく作業のほうがずっと効果的です。

授業で基礎力を身につけたら、先生を利用してさらに上のレベルにいきましょう!

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