2016年09月28日更新

敬語だけじゃない?助詞で見抜ける古文の主語

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古文の主語は敬語だけではなく助詞でも見抜ける

古文を読みにくくしているもののひとつが、省略された主語です

現代語に比べて古文では主語の省略が多く、「誰が何をしたのか」という基本的なところさえ読み取れないことがしばしば起こります。

古文で得点するためには、まずこの省略された主語が分からなければいけません。省略された主語を見抜く手がかりとしてよく言われるのが敬語です

敬語には動作の対象に敬意を示す尊敬語、動作の主体である自分をへりくだる謙譲語、そして聞き手や読み手に敬意を示す丁寧語という基本の3種類があります。さらに絶対敬語や二重敬語など、敬語を理解していればいるほど主語は見えやすくなります。

しかし、古文の主語を見つけるヒントは敬語だけではありません。

「この助詞が来たら、次の文章から主語が変わる」という魔法のような助詞がいくつかあるのです

主語が変わる接続助詞『鬼ババの法則』

古文では、接続助詞「を」「に」「ば」のあとに続く節に主語が書かれていない場合、主語はその節から変わっている可能性が高いです。これを「鬼ババの法則」と言います。
具体例を見てみましょう。

三月ばかりになるほどに、よき程なる人になりぬれば、髪上げなどさうして、髪上げして、裳着す。

竹取物語の一節です。「よき程なる人になりぬれば」の部分で、接続助詞の「ば」が使われていますので、鬼ババの法則をあてて考えてみましょう。

竹取の翁がかぐや姫を拾って三か月ほどになった時、かぐや姫がよい程の大きさの人になったので、誰かが髪上げなどをさせたのです。

この部分で主語として考えられるのは、翁かかぐや姫のみ。この場合、翁がかぐや姫に髪上げをさせたとも、かぐや姫が第三者に自分の髪上げをさせたとも解釈できます。敬語はありませんので、これ以上の特定はできません。こういう時に助詞に注目します。

接続助詞「ば」に続く節に主語か書かれていない場合、主語が変わっていることが多いので、それを考えると主語は翁です。

これと同様に「を」「に」の後も主語が変わる可能性が高いです。ただし例外も多いので、助詞だけに頼らず、文脈や敬語などのヒントと組み合わせた上で、主語を考える手がかりにしてくださいね

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主語が変わらない助詞『て』もセットで覚える

鬼ババの法則とは逆に、後に続く節の主語が変わらないという接続助詞もあります順接の接続助詞「て」です。さっきと同じ例文で考えてみましょう。

三月ばかりになるほどに、よき程なる人になりぬれば、髪上げなどさうして、髪上げして、裳着す。

髪上げなどさうし「て」、髪上げし「て」、裳着す、とあるので、この並列した三つの動作の主語はすべて同一人物ということになります

この三つの中で、文脈から見て一番主語が推測しやすいのが「裳着す」です。裳を着る、のではなく着せる、なので、少なくともかぐや姫ではありません。消去法で主語は翁です。

ということは、「髪上げなどさうし」たのも、「髪上げし」たのも翁ということです。先に鬼ババの法則で考えた主語とも一致します。

このように、助詞で主語を特定する時は、いくつかの側面から考えて特定していく必要があります。文脈や敬語の他に、逆接の鬼ババの法則と、順接の「て」を頭の片隅に置いておきましょう!

画像引用:instagram.com

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