2016年10月11日更新

入試必出のthatは『8つの用法』を混同していると和訳で減点されかねない

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英語の和訳問題は雰囲気で解くものではなく注目すべきキーワードがある

東大、京大、阪大といった難関国立大学を中心に、一文がかなり長い文章を和訳させる問題が出題されています。

そういった和訳問題では単語の意味がすべてわかっていても主語述語がとりにくい問題になっており、雰囲気で解いても大幅減点されるようになっています。

だから部分的に和訳してから雰囲気で解くのではなく、キーワードに着目して文法的に理詰めで解いていくべき。

特に最初に挙げたような難関大の志望者は構文解釈のヒントとなるキーワードをいくつか身につけておく必要があるということですね。

今回はthatを取り上げます。

全てを分類できるフローチャート

thatの用法は代名詞、形容詞、接続詞、関係代名詞、同格、so that構文、強調構文、仮主語文の8通りです。

so that構文、強調構文、仮主語文は別の記事で紹介します。それ以外の見分け方のフローチャートはこちらです。

that識別フローチャート

「that以下の文は単体でも成立する」という条件について説明します。

(1) I didn’t know the truth that she was a teacher.
(2) I didn’t know the truth that he told me.

この場合、(1)の”She is a teacher.”がそのままでも成立しているのは分かりますね。よって(1)のthatは同格または接続詞です。

さらに、「that以下の文がthatの直前の名詞を修飾している」ことから、同格となります。

同格のthatの前後の部分はイコールです。この例文の場合は「the truth = she is a teacher」となります。同格は「〜という」と訳すので、「私は彼女が先生だという真実を知らなかった」という意味です。

(2)の”he told me”は他動詞”told”の目的語がありません。他動詞は必ず目的語を伴うため、これは文として成立していないのです。よってここでのthatは関係代名詞と分かりました。

ちなみに”He told me the truth.”なら文として成り立ちます。自動詞と他動詞の見分け方については別の記事を参照してください。

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練習問題

以上のことを頭に入れ、練習問題を2問解いてみましょう。

1.次のthatは「接続詞」「関係代名詞」「同格」のどの意味かを答えてください。

Many people think history is a set of facts, explaining what occurred before the present, that everyone should learn.

thatの後に続く “everyone should learn” は主語と動詞のある文です。

しかし、「すべての人が学ぶべきだ。」と言われても、「何を?」と聞きたくなりますね。つまりこの文は目的語がない不完全な文です。よってフローチャートから関係代名詞と分かりました。

和訳
多くの人々は、歴史とは現在より前に何が発生したかを説明する、皆が学ぶべき事実の集まりだと考える。

続いて2問目です。

2.次のthatは「接続詞」「関係代名詞」「同格」のどの意味かを答えてください。

The truth is that history is a record of the past, and consists of information historians have gathered to explain, as best as they can, what happened in the past.

thatの後に主語と動詞のある文が続きます。そしてこの文は “The truth is that” を消しても成り立ちますね。主語がhistory、動詞がisとconsists ofです。

しかし、「that以下の文がthatの直前の名詞を修飾している」? これはNoです。thatの直前のisは名詞ではありません。

同格や関係代名詞の文では文をすっきりさせるためにthat節が後回しにされ、修飾したい名詞がthatの直前にないときもありますが、基本的にはthatの直前に名詞がきます。

フローチャートから答えは接続詞です。

和訳
歴史は過去の記録であり、歴史家が過去に何が起きたのかを説明するためにできる限り集めた情報でできているというのが真実だ。

「代名詞」と「形容詞」のthatは容易に見分けがつくでしょう。

他の「接続詞」「関係代名詞」「同格」の識別ができるようになるまで、thatが出てくるごとに品詞を意識するようにしてください。

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