2016年08月05日更新

『長文読解問題にしっかり時間をかけるためにできることをする』慶應義塾大学法学部合格者の英語の解き方

慶應義塾大学(法学部)(2016年版大学入試シリーズ).jpg

合格者のプロフィール

年度 2016年度(現役)
進学 慶應義塾大学法学部
合格学部
  • 慶應義塾大学経済学部
  • 同志社大学法学部
出身高校 兵庫県私立須磨学園高等学校
センター試験
英語
190点
国語
180点
数学1A
60点
数学2B
60点
化学基礎
40点
生物基礎
40点
世界史
98点
地理
70点

―慶應義塾大学法学部の英語で合否のカギを握ると思った設問や、問題全体に対する印象を教えてください。

合否のカギを握ると思った設問はⅢの単語問題です。正確に言うと、最も多くの配点を占めるⅣの長文問題に40分以上時間をかけるために、Ⅲの単語問題を手っ取り早く片付けるのがカギです
 
問題全体に対する印象は、どの受験用参考書にも載っていないような難問が散見される一方、高校英語の基礎~標準レベルを問う設問も同じぐらいあるというイメージです。

基礎~標準レベルがしっかりできれば合格ラインにあるので、難問の出来不出来は心配しなくても大丈夫です。

―慶應義塾大学法学部の英語の解く順番・時間配分についてその順番で解く理由も含めて教えてください。

解く順番としては、Ⅰ→Ⅱ→Ⅲ→Ⅳと作問者の誘導通りに解きました。理由は、Ⅳの長文読解問題に残りの時間をたっぷり使いたかったからです。
 
時間配分は、Ⅰ、Ⅱにそれぞれ15分、Ⅲに10分、Ⅳに40分です。これはあらかじめ決めておいた時間配分で、少しでも超えたら解くのをやめて次の設問に進んでいました。

1つの設問に時間をかけすぎて他の設問を満足に解けないことを防ぐためです。最後まで解ききって時間が余れば振り返って解き直そうぐらいの気持ちでいました。

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―設問Ⅰをどのように解いていたかを具体的に教えてください。

2015年度、2016年度と連続して正誤問題のみの構成でした。対策として、河合塾の『スーパー講義英文法・語法正誤問題』を使っていました。よく出る正誤問題を網羅した分かりやすい参考書です。

とはいえ、慶應法学部では毎年難解な正誤問題が出題されます。こういう類の難問はできなくても全く気にしていませんでした。難問の基準としては、『スーパー講義英文法・語法正誤問題』にのっていない素材のものと考えてよいでしょう。

正誤問題自体、あまり本格的に対策している人が少ないので、本書のネタを習得しておくだけで十分アドバンテージになると思います。ここで大切なのは、難問に時間をとられないこと。入試全体で言えることですが、「すばやく間違える」ことを意識していました
 
ちなみに2016年度の設問Ⅰは非常に紛らわしいものが多く、私も半分程度しかできませんでした。ですが、潔く諦めて長文問題を解いた決断を後悔していません。

―設問Ⅱをどのように解いていたかを具体的に教えてください。

本問は主に英熟語の知識を問うています。対策として、Z会の『解体英熟語』を使っていました。この本は質量共に入試対策の熟語集としてはトップクラスなので1冊しっかり覚えておきました。

2016年度は形式が一変し、前置詞を入れる問題ではなくなりましたが、熟語の知識が問われていることに変わりはありません。

解き方は、形式に関わらず自分の熟語の知識で解ける設問を先に解いて残りは消去法で選んでいました。消去法の部分に時間をかけるのはよくないので、自分のイメージで素早く選んでいました。

―設問Ⅲをどのように解いていたかを具体的に教えてください。

上で言った通り、設問Ⅲが合否のカギを握ります。私が初めてこの形式の設問を解いたときは、20~25分も費やしていました。単語推測問題だと思い、長文に目を通してから解いた結果です。しかし、そうすると後の長文問題にかけられる時間が25分~30分になってしまいます。

人によりますが、長文問題は結構ややこしいものもあり、読み飛ばしがあまり有効ではないため、時間がかかります。そうすると、タイムオーバーしてしまう恐れがあります。

そこで、このままではまずいと思い、旺文社の『英検1級でる順パス単』を12月から覚え始めました。本書は過去問の的中率が高いです。

本書を覚えることで、この問題はほぼ知識問題になります。実際この方法をとっている受験生は少数派でしょう。だからこそ、10分程度で解き終えることで周りの受験生に大きく差をつけられます

―設問Ⅳをどのように解いていたかを具体的に教えてください。

設問Ⅳは長文問題です。この時点で残り時間が40分あるのが理想です。なぜ時間をかけるのかというと、答えが文中にあるからです。

設問Ⅰ~Ⅲは知識で決まるところが多く「すばやく間違える」ことが要求されましたが、設問Ⅳは「じっくり正解する」必要があります

もちろん難問もありますが、多くは本文をしっかり読解すれば解ける素直な問題です。解き方としては、1つのパラグラフを読んですぐに該当設問を解いていました。

基本的にそれで解けるので問題ありません。逆に、すべて読んでから解くと、色々な情報が頭の中で錯綜して惑わされる危険性があります。

―最後に慶應義塾大学法学部を目指している受験生に慶應義塾大学法学部の英語で高得点をとるためにアドバイスをお願いします!

慶應法学部は英語の配点が高く、英語の出来不出来が合否に大きく影響します。目標は7割。

2016年度の予想配点としては、Ⅰが2×15(30点)、Ⅱ、Ⅲがそれぞれ5×10(50点)、Ⅳが並べ替え10点、空欄補充2×5(10点)、その他5×10(50点)の合計200点です。高得点をとるためには、Ⅳの長文問題でしっかり点を稼ぎたいところです。

対策として長文読解トレーニングはもちろんのこと、Ⅰ~Ⅲを手っ取り早く片付けるための一通りの知識を、上にあげたような参考書を1冊完成させることで定着させることが必要です。