2016年10月17日更新

江戸三代改革は入試の問われ方が決まってる?江戸政治史で高得点を取るための一番の近道

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江戸三大改革は入試での問われ方が決まっている

中学の歴史から付きまとい、高校になってもいまいち頭の中で整理できていない人が多い江戸三代改革

室町時代以前の中世封建国家日本と、明治以降の近代日本の橋渡し的役割を担ったのが近代の江戸時代です。つまり、中世から近代への飛躍の根源はすべてこの江戸時代にあったということです。

それゆえに江戸時代には覚えるべき政策や出来事や人物がたくさん出てきて当然。暗記は当然必要ですが、江戸時代の暗記のせいで明治以降がおろそかに…なんてことがあっては本末転倒です。

まずは江戸政治史の中核をなす江戸三大格。ここからマスターしていきましょう。

江戸三大改革は、徳川吉宗の享保の改革松平定信の寛政の改革水野忠邦の天保の改革です。

また、享保の改革と寛政の改革の間には、老中の田沼意次も名前こそついていませんが大規模な改革を行っています。日本史B的には江戸四改革と覚えるほうがよいでしょう。

この四大改革の内容をすべて安直に暗記しようとすると、暗記するまで膨大な労力を使う上にテストでうっかり間違えてしまう、ということが起こりやすくなります。

なぜなら、一見すると似たような名前だったり内容だったりする政策が各改革に散らばっているからです。覚えたつもり、のまま挑むと模試で痛い目にあいます。

しかし逆に言えば、その似たような政策のひっかけが入試で出題されやすいということです。つまり、江戸時代の改革を扱う問題では出題パターンがかなりしっかり決まってしまっているのです。

出題パターンすら覚えてしまえば、センター形式はもちろん私立の正誤問題も簡単に解くことができます。今回は江戸時代の改革の問われやすい箇所だけを紹介します!

江戸時代の四改革

改革名 主導者 補佐 主な政策
享保の改革 徳川吉宗 新井白石、間辺詮房 足高の制、目安箱、公事方御定書、上米
田沼意次 株仲間の奨励、印旛沼開拓などの公共事業
寛政の改革 松平定信 帰農令、囲い米、棄捐令、寛政異学の禁
天保の改革 水野忠邦 人返し令、株仲間の解散、上知令

センターで必要とされるレベルの重要事項のみで表を作りました。

この表はあくまで四大改革の骨格だけ。日本史で難関大を受験する予定の人は教科書を読み込んだり一問一答を覚えたりして、ここに肉付けしていく必要があります

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四大改革の入試で問われやすいポイント

享保の改革「上米の制」×寛政の改革「囲い米」

名前の通り米に関する法令ですが、「享保の改革では囲い米が定められた」「寛政の改革では上米の制が定められた」というひっかけ問題を目にします。

徳川慶喜が享保の改革で定めた上米の制は、「大名に1万石につき米100石を納めさせる代わりに参勤交代の江戸在期間を従来の半分にした」というもの。

参勤交代は従来1年の江戸での生活を大名に命じていますが、米不足解消のために米を献上したらその負担が減る、ということです。ちなみに在江戸期間は原則1年ですが、国によっては例外があります。チェックしてみてくださいね。

一方松平定信が寛政の改革で定めた囲い米は、飢饉に備えて諸藩や町村に「社倉」「義倉」を作らせ、そこに米を備蓄することを義務付けた法令。上米の制は大名に対してだけでしたが、囲い米は農民にも大いに関係があったんですね。

寛政の改革「帰農令」×天保の改革「人返し令」

名前が意味するところからしてそっくりですよね。実際、松平定信の帰農令を真似て水野忠邦が人返し令を定めたとも言われていますので、法令の内容もそっくりです。

いずれも農民の都市部への流出防止が目的。年に出た農民を返すから「帰農令」「人返し令」といいます。内容は覚えるまでもありませんが、どちらの改革でどちらの法令だったかはしっかり押さえておきましょう

田沼意次「株仲間の奨励」×天保の改革「株仲間の解散」

真逆のことを言っているのになぜか間違いが多いこのペア。

日本史がある程度得意になってくると問題文の重要な情報だけ拾って、すべて読み切らずにサクサク解答するようになります。

それが祟って「田沼!株仲間!この選択肢が正解!」とよく読みもせずに選び、あとから見直したら株仲間の「解散」だった…みたいな間違いパターン。日本史が得意な人ほど注意しましょうね。

ちなみに田沼はゴリゴリの重商主義。今の世もそうですが、企業が栄えると法人税がたくさん入りますよね?それと同じで、江戸時代は企業=株仲間ですから、株仲間が増えれば増えるほど税金の収入も増えます

多額の税金の見返りは、株仲間の独占販売権です。田沼意次の重商主義は一定の成果を上げましたが、結果として賄賂が横行してそれがもとで田沼は失脚し、息子の意知は刺殺されました。

寛政の改革「棄捐令」×天保の改革「上知令」

寛政の改革の棄捐令は、札差からの借金で首が回らなくなった旗本・御家人の救済処置です。札差に債権放棄や債券繰り延べを命じました。

天保の改革の上知令は、イギリス船やらアメリカ船やらの外国船が日本近海をうようよし始めた頃の話。外国の侵攻に備え、江戸や大阪付近の重要地を大名から取り上げて政府直轄地にしようという法令です。

しかし当然ながら大名たちの猛反発を受け頓挫、水野忠邦は失脚します。

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