2016年05月29日更新

センター世界史で過去問を解けるようにするだけでは9割取れない理由

世界史

GMARCH以上を志望するなら、センター世界史の対策はするべきではない

受験本番の最初は全国の受験生が同時に受ける『センター試験』

センター利用を出願しているしていないに関わらず絶対に良い点数をとりたいと思うのも当然です。

しかし、センター世界史においてはセンター国語やセンター英語とは事情が異なります。

その事情とは、「GMARCH以上に受かるからといってセンター国語やセンター英語が9割以上あるとは限らない一方で、多くの受験生がセンター世界史を得点源にしている」ということです。

こういう事情が生じる背景としては、センター国語やセンター英語の場合、センター試験への慣れや解く技術が得点に影響する一方で、センター世界史などの地歴教科は当日までの暗記量がモノを言う科目だからです。

つまり、GMARCH以上を志望する人にとって、「センター世界史で9割取れないこと」は「センター国語・英語で9割取れないこと」より致命的であるということです。

私立の個別試験・国立の2次試験の世界史を勉強することでセンター世界史は9割以上取れる

そして、センター世界史を勉強する上で特徴的なことが、わざわざセンター世界史の勉強をする必要がないところです。

センター国語やセンター英語は、センター形式の演習が必要ですが、世界史や日本史などの暗記科目の場合は、形式慣れの必要はありません。知識を思い出すだけですからね。

また実際に問題を解いた人は分かると思うのですが、問われる知識量の点から考えても、センター試験より私立や国公立の試験で問われる知識の方が圧倒的に多いです。

「私立・国立の世界史の問題は解けるけど、センター世界史は解けません」なんて人見たことないですよね。

逆に、センター試験レベルの問題が解けないようでは、私立の個別試験・国公立の2次試験において世界史でアドバンテージ、ないしは平均点を狙うことは厳しいでしょう。それも、センター世界史が比較的標準的な問題しか出さないことが理由です。

GMARCH志望者は直前期までは個別・2次の対策を

そのため、GMARCH以上の大学を受けるつもりの人にとって、基本的にセンター試験の対策は必要はありません。センター試験の少し前に形式を把握する程度に過去問を解くだけで良いでしょう。直前期までは個別・2次試験向けの対策を行います。

以下で述べるのは「世界史を使うのはセンターだけである人」や「世界史が苦手で個別試験・2次試験ですら怪しい人」向けの勉強法です。

センター世界史の問題形式の把握

まずは、センター世界史の問題形式について把握しておきましょう。後から述べることですが、センター世界史に関していえば、問題形式は対して重要ではありません。当日までの暗記が求められるからです。ただ、特筆しておくべき事項がいくつかあります。

大問ごとにテーマ史のような構成

平成27年度本試験
センター世界史

第 1間 世界史上の帝国の支配とその影響について述べた次の文章 A~C を読み,
下の問い(問1~9)に答えよ。(配点 25)

A ①2世紀末にコンモドゥス帝が殺害されると,ローマ帝国は内乱状態となっていった。(問題文中略)こうして,セウェルスは,動揺した帝国を建て重すことに成功したが,一方で,ローマ帝国の支配領域の拡大は,周辺勢力との抗争の激化にもつながっていった。

問 1 下線部①の時期の出来事について述べた文として正しいものを,次の①〜④のうちから一つ選べ。
① ハルシャ=ヴァルダナが,北インドを統一した。
② 赤眉の乱が起こった。
③ ローマ帝国で、キリスト教が公認された。
④ 大秦王安敦の使者と称する者が,日南郡(現在のベトナム中部)に到着した。

センター世界史は4つ大問ごとに上記のような「世界史上の帝国の支配とその影響」や「世界市場の港町」などのテーマに沿った、リード文に対して問題が出題されるという形式を取っています。

テーマに沿ったリード文から出題されるからといって、「世界市場の帝国支配とその影響」「世界史上の港町」などのテーマ史を勉強しておく必要なんて全くありません。

第1問Aの問1を見てもらえば分かるのですが、問われているのは「2世紀末に起こった出来事に当てはまるものを選べ」です。言うまでもなく、テーマも関係ない知っているかどうかを聞く設問です。

ちなみにこの問題の解き方ですが、もちろん、こうした問題を解くときに、年号を覚えていれば一発で終わるのですが、

  • ハルシャ・ヴァルダナと唐の僧侶玄奘との関わり
  • 赤眉の乱が新末の出来事であること
  • キリスト教公認は3世紀の危機よりあとのコンスタンティヌス帝がしたことであること
  • 逆に、大秦王安敦(マルクス・アウレリウス・アントニヌス)は五賢帝最後の皇帝にしてその後ローマが3世紀の危機に突入すること

のような各出来事と他との関係を思い出すことで、④だと選ぶことができますね。

時間は絶対に余るので、最後まで気を抜かず見直しを

センター世界史は、一度問題を解いてもらえば分かるのですが、確実に時間が余ります。60分間、ひたすら思い出すだけなので当然ですね。

そのため、センター英語・国語・数学と異なり本番の集中力はそこまで重要ではありません。必要なのは試験までに知識を覚えておくことです。

ただ、問題文をミスリードして間違えることはよくあるので注意しましょう。具体的には

  • 世紀の範囲を勘違いする
  • 「誤っているものを選べ」で正しいものを選んでしまう

などが挙げられます。見直す時間は必ずあるので最後の最後まで気を抜かないようにしましょう。

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センター世界史で出題されやすくて間違える形式は限られている

センター世界史で間違えやすいポイントというのは限られています。

逆に、多くの受験生が間違えやすいポイントを念入りに対策しておくことで差をつけることができますし、9割以上が狙えます。

間違えやすいポイント:地図問題

地図問題とは何かというと以下のような問題のことです。

センター世界史 地図問題

下線部①に関連して、次の地図中に記されたa〜dのうち、迫害を逃れたムハンマドがイスラーム教徒(ムスリム)の共同体(ウンマ)を建設した都市の位置として正しいものを、下の①〜④のうちから一つ選べ。

この問題で躓く受験生が思うことは「メッカからメディナに逃れたことは分かるけど、それが地図でいうとどこなのか分からない」です。

教科書の本文を丸暗記絵していようと、一問一答をすべて答えられたとしても、地図のことを意識せずに勉強しているとこういった問題につまずきます。

特に世界史の地図は日本史と違い、馴染みがないことが多いのでなおさら勉強したかどうかで差が付きやすいポイントとなります。

地図問題で問われるのは以下の2種類です。

  • 都市の位置
  • 支配領域

都市だと、特に首都としての機能を持っていた都市や、改名された都市(インスタンブルの前身、コンスタンティノープルなど)は覚えておくべきでしょう。

また、領域だと「一勢力一領域」と結びつけるのではなく、時代ごとの領域の変化を覚えておく必要があります。中国では遊牧民系の勢力との関わりで領域が目まぐるしく変わるのでなんとなくでは覚えておくことはできません。

以上のような地図問題を対策するために、一番有効なのは教科書です。理由は1つで、教科書の地図は必要最小限の情報が載っているからです。

地図というのはただでさえ情報量が多いのに、仮にWikipediaで調べようものなら情報が溢れすぎて、煩雑な地図が出てくるでしょう。入試を突破する上で本当に覚えておくべき情報が埋もれてしまいます。

一方で、教科書の地図は入試に不要な情報はほとんど載っていません。そのため、教科書の地図を意識的に覚えようとするだけでセンター世界史の地図問題は攻略できます。

実際に、地図問題で躓いた時に教科書を確認することで、教科書が必要十分な地図を載せていることが分かるでしょう。

情報量が多いので0から覚えるのには資料集の地図は向いていませんが、ある程度覚えた後に、資料集を見ることで頭のなかの地図情報が整理されるのでオススメです。タペストリーように時代別にまとめられているページがあればなお良いですね。

「周りの人と差をつけにいく」と思って積極的に地図を覚えていきましょう。

間違えやすいポイント:時代の並び替え

地図以外でも間違えやすいのが時代の並び替え問題です。時代の並び替え問題は以下の様な問題です。

センター世界史 時代の並び替え

問7 下線部⑥の国の対外関係について述べた次の文a〜cが、年代の古いものから順に正しく配列されているものを、下の①〜⑥のうちから一つ選べ。

a 日中平和友好条約を締結した。
b 中ソ国境紛争が起こった。
c アメリカのニクソン大統領が訪問した。

時代の並び替え問題がなぜ難しいのかというと、それぞれの出来事については理解しているけど、順番を理解していないからです。これは、一問一答をやり込んだだけの人に当てはまりやすい状態です。

この形式の問題に対応するために、一番手っ取り早いのは年号を覚えてしまうことです。語呂合わせで覚え方はたくさんあるので、積極的に利用すると良いでしょう。年号を覚えることができれば、迷いはなくなりますし、別の地域との比較も容易です。

一方で、年号だけではなく、因果関係や背景から順番を理解する方法も大事です。

今回の例でいうと、そもそも中ソ国境紛争が始まっていないのに、アメリカと中国が接近することはありえません(中ソ国境紛争をきっかけに中国は、ソ連と敵対していたアメリカと接近する)。

また、ニクソン大統領の訪中はニクソン・ショックと呼ばれるほど衝撃的な出来事ですし、アメリカより先に日本が中国と平和条約を結ぶことは考えられませんよね。

年号を知らなくても、歴史上の出来事同士の因果関係や背景を理解しておくことで、並び替え問題は対応できます。

しかし、基本的には年号を覚えるべきです。なぜなら、以下の理由からです。

  • 年号は機械的に覚えることができる
  • 別地域と比較することができる
  • 覚えてしまえば、間違えることがない

上で述べたようなメリットもあるので、点を落としたくない・自信を持って選択肢を選びたいという人は年号を覚えに行きましょう。

センター世界史の攻略のコツは知識を自分で思い出せるレベルにすること

以上で、センター世界史で間違えやすい地図問題と時代の並び替え問題の説明となります。

間違えやすいポイントが2つだからといっても、他の箇所で間違える人もいると思います。それらについて、次で述べていきます。

「覚えてる」程度では正誤問題で躓く

地図や時代以外の箇所で間違えるのは、暗記が不十分だからです。センター世界史は「覚えている」程度では9割を超えていけません。

「覚えている」だけというのは、用語は理解しているけど自分から説明できるレベルでは状態のことです。

カノッサの屈辱、イスファハーン、アイグン条約などといった世界史の用語があるとします。このとき、用語自体は知っているけど

  • 「何皇帝が何教皇に破門の許しを乞いだのか」
  • 「イスファハーンは何朝の都市か」
  • 「アイグン条約はいつ結ばれたものか」

などと問われた時に答えられないと「覚えている」だけの状態といえるでしょう。それでは紛らわしい選択肢を並べられた際に誤ってしまいます。

そうではなく、「カノッサの屈辱とは…」と自分から思い出せるレベルになる必要があります。自分から思い出すことができれば、選択肢に紛らわされることはありません。

思い出せるレベルにするためには一問一答や空欄補充型の問題集で実際にアウトプットできるか確認する必要がある

「覚えている」レベルから思い出せるレベルにするためには、インプット型の勉強だけでは不十分です。教科書やノートを読むだけでは、どうしても「覚えている」程度の暗記に留まってしまい、実際に試験で思い出せるとは限らないからです。

そこで、一問一答や空欄補充型の問題集のようなアウトプット型の勉強が必要になります。

受ける試験が選択式のみで最終的に記述試験を受けないとしても 、用語を「思い出せるレベル」にしておかないと9割超えは難しいです。似たような選択肢に紛らわされてしまいますので。

インプットとアウトプットの配分について

「通史のインプットをすべて終わらせてから、アウトプットに取り組む」というやり方をしてはいけません。なぜなら、インプットとアウトプットの距離が遠くなりすぎると、完全に忘れてしまい、勉強した意味がなくなってしまうからです。

そうではなく、教科書の節単位(章の下の単位)でインプット・アウトプットを繰り返していくのです。

大抵の参考書は節単位で問題を区切っているのでそれが一番勉強しやすいと思いますし、それ以上の範囲でインプットを行うと、アウトプットまでに忘れてしまいます。

アウトプットが終わるまでは、その時代の勉強は終わっていないという認識でいると良いでしょう。

センター世界史突破のためには細かい知識を切り捨てる勇気

センター世界史で9割を突破する勉強のためには、細かい知識を切り捨てていく必要があります。

9割を突破するためには細かい用語を覚えていくことが大事かと考えた人は、既にセンター世界史の罠にハマっています。

センターのみの人でも、2次試験に利用する人でも太字など主要なものを優先的に覚える

細かい用語を覚えたい気持ちは分かりますが、教科書の太字レベルの用語を優先的に覚えて、浅くても通史を終わらせることが重要です。

なぜなら、細かい用語を覚えながら勉強しようとすると、結局最後の時代まで勉強できない上に、最初に勉強したことを忘れてしまう、という最悪の事態になってしまいます。

細かい用語を覚えることのデメリットは最後まで勉強しにくいだけではなく、細かい用語というのはそもそも覚えにくいところです。様々な条約の名前とか混ざって覚えてしまいやすいですよね。

試験であまり問われない細かい用語に割く時間があるなら、覚えやすくてよく問われる主要な用語を勉強した方が圧倒的に効率的です。

教科書の太字や一問一答の頻出レベルの用語を優先的に覚えていくことで、「簡単な問題を落として周りの受験生に差をつけられること」を防げます。

具体的にどのレベルで勉強していくのかというと、書き込み教科書の空欄部分だけであったり、一問一答の一番重要なマークのものだけなどです。

全時代の主要な用語を覚えていったら徐々に細かい単語も覚えようとしていきましょう。

もちろん、覚えること自体は悪いことではないので、勉強する上で覚えることができたらアドバンテージと考えてよいでしょう。

ただ、勘違いしてほしくないのは、頻出度の低い単語にこだわり時間をとられることになるのは戦略的じゃない、ということです。

センター試験の過去問をフィードバックに利用する

センター世界史など暗記科目は過去問の使い方が他の科目と少し違います。というのも、基本的に出題された内容が改めて出題される可能性は低いからです。

そのため、過去問をやりこんで、過去問の問題を解けるようにするだけでは不十分なわけです。出題されませんからね。

センター世界史は過去問を解けるようにしても無意味

以上のように、過去問を解けるようにすることは意味無いです。しかし、実際には過去問の解き直し、模試の解き直しをして知識の補充で終わってしまっている人が多いです。

過去問を解いて知識の補充で終わるか、その先の勉強までができるかが9割以上をとるかどうかの別れ目です。

9割取るためには解けなかった問題を解けるようにすることで終わらない

センター世界史で9割以上を取るためには、過去問を解けるようにすることで終わるのではなく、解いた内容を自分の勉強法にフィードバックします。

フィードバックする、とはどういうことかというと「何を勉強していたら間違えなかったのか」を考えるということです。

例えば、地図問題で間違えたなら教科書の該当箇所を見て確認するようにする。それで終わるのではなく、教科書の他の地図も見て自分の苦手を潰していきます。

このようにすることで、まだ問われていない問題に対しても対策することができますね。

間違えた問題が何を勉強しておけば解けたのかを突き止める

以上のように、単に知識を補充するだけではなく何を勉強するべきだったのかまでを考えて過去問を解くことで、確実に知識の漏れはなくなっていきます。

全時代のインプットとアウトプットが終わったら、過去問や予想問題を解いて、最後の穴を埋めていきましょう。

画像引用:instagram.com

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